【きさらぎ賞】ギベルティに武太鼓判!世紀の名馬ドバイミレニアムの血を継ぐ大物クラシック戦線へ
2020年02月07日 05:30
競馬
「1勝クラスの特別でも僕は乗れますが、それより、きさらぎ賞に行ってみませんか?」。武豊からそんな進言を受けた指揮官は出走に傾いていたつばき賞(京都)、フリージア賞(東京、ともに22日)を取りやめ、重賞にかじを切った。デビュー戦は中山マイルを4角先頭で2馬身差の完勝。「強かった。持久力があるし距離を延ばしても大丈夫です」とレース直後に語った武豊だが重賞級の素質まで感じ取っていたのだ。
「武ジョッキーの見立てを裏付けるように調教を重ねるごとに走り方も変化してきた。マイラーのような小さなフットワークから中距離型の大きなフットワークへ変わった」(同師)。1月24日に栗東入り。見知らぬ環境に多少の馬体減りは覚悟していたが逆に1キロ増えたという。「カイバ食いがいいんですよ。追い切りに騎乗した武騎手も“やっぱり走りますよ”と言ってくれました」と続けた。「実は皐月賞の登録をしていないんです。(登録時期の)2歳秋には脚元がまだ弱くて大事にいきたかった。ここを勝つか2着なら追加登録したい」
遅れてきたクラシック級の大物。「オルフェーヴルには気性のきつい産駒が多いが、この馬はおとなしいんです」。その馬体に宿るのは10戦9勝で種牡馬入りし、わずか1世代の産駒を残して急死した世紀の名馬、ドバイミレニアムの面影だ。