【ユニコーンS】カフェファラオ驚速進化!レーン先週より「さらに良くなった」
2020年06月18日 05:30
競馬
その最終追いはプルクラ(4歳1勝クラス)を2馬身後ろに従えてスタート。2週連続で騎乗したレーンとの折り合いは抜群だ。序盤はリラックスしていたが、4角で僚馬が内から並びかけてくると、先頭を譲るまいと気合が乗る。馬なりのまま徐々にペースを上げ、ラスト1Fは12秒1(5F67秒2)。「先週の動きも良かったが、さらに良くなっていた。まだまだ成長の余地がある」とレーン。結局、併走相手の鼻面がファラオの前に出ることは一度もなかった。
米国のトレーニングセール(OBSマーチセール)出身。父アメリカンファラオは、37年ぶりとなる米国3冠(15年ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントS)に加え、同年のBCクラシックも制覇し、史上初の“グランドスラム”を達成した歴史的名馬だ。偉大な父の血を継ぐ怪物のデビュー初戦は、他馬を寄せ付けない逃げ切り圧勝。前走・ヒヤシンスSでは一転、出遅れ最後方からの豪快な差し切りVを決めた。新馬戦で10馬身ちぎった2着馬バーナードループはその後3連勝で重賞制覇。絶対的能力を疑う余地はない。
例年、世代のトップクラスが集う“スーパーG3”に、今年も大物候補がズラリ。相手関係について、森助手は「まだキャリア2戦で経験の差があって不利な面はあるものの、能力は通用すると思う。ゲートも練習して良くなった」と自信のジャッジだ。ユニコーンSの勝ち馬は15年ノンコノユメ以来5年連続でのちに砂G1を制覇している。ダート界の登竜門を突破すれば、眼前に砂王への道が大きく開ける。