【七夕賞】剛腕・内田、狙う!10戦連続コンビ、ラヴで2週連続重賞V
2020年07月08日 05:30
競馬
17年2月の未勝利戦(1着)で初コンビを組み、今回が13度目の騎乗。管理する林師は「以前は後方から一辺倒の馬だったが、内田さんが馬にレースを教えてくれて幅が広い競走馬になった」と述懐する。若駒時代は臆病な性格が災いし、実戦で結果を出せなかった。未勝利脱出に5戦を要するなど出世は遅れたが、内田は「この馬は重賞を勝てる器」と調教、レースで何度もまたがって地道に競馬を教え込んできた。「勝ったり負けたりの中でどんどん成長してきた。今ならいろいろな競馬ができる」。道中の折り合い、馬群での我慢。一つ一つ、課題を克服してきた相棒への信頼を口にする。
右臀部(でんぶ)の筋肉痛で日経賞を自重し、今回がおよそ半年ぶりの実戦。1週前追い切り(Wコースで5F63秒5~1F12秒9)に騎乗した鞍上は「いい雰囲気になってきた。休み明けだけど、追うごとに動きが良くなっているから心配していない」と好感触。指揮官も「いつも通りの調整過程を消化できている。至って順調で状態面には何の不安もない。(トップハンデの)57キロは仕方がないし、いい状態を生かして強い相手にぶつかるだけ」と好調ぶりを強調した。
落馬事故で急きょ手綱が回ってきたラジオNIKKEI賞後のヒーローインタビューでは笑顔を見せず、「この馬は団野君が育ててきた。乗れなくて悔しいだろうし、これをバネに頑張ってほしい」と騎乗がならなかった若手を思いやった内田。自ら手塩にかけて育ててきた相棒とのVゴールなら満面のウチパクスマイルがはじけるはずだ。