【キーンランドC】エイティーンガール“激闘”外差しV 21年ぶり重馬場で最後方から初重賞!

2020年08月31日 05:30

競馬

【キーンランドC】エイティーンガール“激闘”外差しV 21年ぶり重馬場で最後方から初重賞!
ゴール前でライトオンキューを捉えて差し切りキーンランドCを制したエイティーンガール(撮影・千葉 茂) Photo By スポニチ
 札幌競馬場で行われたサマースプリントシリーズ第5戦「キーンランドC」は重馬場で先行馬壊滅の中、坂井瑠星(23)騎乗の5番人気エイティーンガールが後方一気の追い込みで重賞初制覇。上位5頭を12~16番の外枠ホースが占めた。
 歴史的な豪雨を味方に付けた。エイティーンガールは前々で運んだ前走・UHB賞(7着)から一転、最後方待機。残り600メートルで外からじわりと上昇した。アスタールビーが先頭に立つ。残り200メートルでライトオンキューがかわす。残り50メートル。外から襲いかかったのがエイティーンガールだった。前に出る。ついに初重賞を手にした。

 「外に持ち出せば確実に脚を使う。馬の力を信じて乗った」。坂井の泥だらけの勝負服が激闘を物語る。「前回は前にポジションを取りにいった競馬。あれが今回につながった。過去に重馬場で勝っている。馬場が悪くても心配していなかった」

 札幌芝コースは強力な地下排水溝システムを備え、90年の洋芝コース開設後、不良馬場が一度もないほどだ。だが、土曜の夜から強い雨が降り続け、芝の重賞では99年札幌3歳S(勝ち馬マイネルコンドル)以来、21年ぶりの重馬場となった。内で先行した馬はスタミナ切れで壊滅。外枠から後方を回った馬が掲示板を独占した。歴史的な雨だった。

 飯田祐師は「この馬のいい脚を出せた。展開や馬場状態などがかみ合って勝てたと思う」と謙虚に話した。14年厩舎開業以来、JRA平地重賞初勝利。「もちろんうれしいです」と表情を崩した。

 これでG1スプリンターズS(10月4日、中山)の優先出走権を獲得。「状態次第で決める予定。G1に出るとしても間に一走を挟むことはないと思う」と指揮官。さらなる高みを目指し秋競馬に備える。

 ◆エイティーンガール 父ヨハネスブルグ 母センターグランタス(母の父アグネスタキオン)牝4歳 栗東・飯田祐厩舎所属 馬主・中山泰志氏 生産者・北海道日高町の庄野牧場 戦績16戦5勝 総獲得賞金1億2148万5000円。

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