【大村・ボートレースダービー】峰 初ダービー王へ“レジェン道”継承 強竜モードで独壇場だ!
2020年10月20日 05:30
ボートレース
今年は後に伝説となるであろう記録ラッシュだ。勝率8・91で6年連続勝率No・1をほぼ確実にしている。優勝回数もケタ違い。1月1日、からつで優勝すると、6月までに9Vを重ねた。7月にG2「ボートレース甲子園」をセンター捲り差しで10V。続く鳴門SG「オーシャンカップ」は4コースから差し抜けてSG3冠目を手に入れた。
「1号艇以外でSGを勝ったことなかったので最高です! 1枠じゃなくても勝てたことで、自分の中で優勝戦のイメージが変わった。これからもっとSGを勝てると思います」
その言葉通り、峰は記録を伸ばし続ける。前走地まるがめG1「京極賞」では今年13Vにたどり着いた。予選首位の原田幸哉が準優で敗れ、予選2位の峰に優勝戦1号艇が転がり込んだ。このチャンスを逃さないのが本当に強い男。インからコンマ01のドッキリスタートで逃走に成功した。
「誰にも負けない勢いがあると思うので、走るレースはすべて優勝する気持ちで行きたい」
最高のリズムでボートレース発祥の地にやってきた。準地元の大村はドル箱水面。今年3回目のSGドリーム1号艇で初戦を迎える。手にした13号機は、前節の丸岡正典が優勝した優秀機。前検日から軽快な動きを見せた。これなら期待しかない。野中和夫氏の年間最多優勝16回まで、あと三つを残す。伝説を継承する男が記録更新へ、そしてSG4勝目へ向けて出発。“強竜モード”は限りなく続く。
▼ボートレースダービー 今年が67回目で、もっとも歴史が古いSG。以前は正式名称が全日本選手権で、通称がダービーだった。2014年から現在の名称に。勝率上位の選手が出場できるため、他のどのSGよりも実力が反映されている。歴代最多タイの3Vを挙げ、先日引退した今村豊氏をして「ダービーに出ることが毎年の目標」と言わしめた権威のある大会。
《大村ボート水面特徴》とにかくインが強い。昨年のイン1着率は67・8%と全国No・1に輝いた。逆に6コース1着率は1%で全国ワースト。イン断然有利で、6コースはかなり厳しい。さて、今年のイン1着率は65・7%。主力に1号艇が多く回ってくるのはもちろん、コース幅が広く、1マークの振りも比較的小さいことも要因だ。また、ホームに対して左横風が多く、1Mを回った後は「舟が返ってくる」の声も多く聞く。舟券はイン主体に組み立てるのがセオリーだ。