「300勝ペース」!?21年好発進の武豊
2021年01月08日 05:30
競馬
京都金杯も中京競馬場で行われるなど、少々違和感があったが、そんな中、普段通りの活躍を見せたのが日本を代表するジョッキー、武豊騎手である。この日、7鞍に騎乗した同騎手は3勝を挙げた。2着も1回あり、掲示板を外したのはたった1レースだけ。松の内も明けぬ間から“さすが!!”という騎乗を披露してくれた。
ちなみに彼のJRAでの通算勝利数はこれで4247勝。もちろん前人未到の大記録。最近ではすわりの良い区切りの勝利の時にしか話題にならない感じだが、1つ勝つたびにレコードを更新しているのであり、我々は今まさに歴史が塗り替えられていく様をリアルタイムで目撃できているのである。
しかし、残念ながら長引く新型コロナウイルス禍で、そんなシーンを生で観戦できる人の数が現在、制限されている。9、10、11日の中山競馬場では再び無観客開催が決定してしまった。「以前のように自由に生観戦したい」と願うファンが多くいるのと同じように、武豊騎手をはじめとした全ジョッキーが「一日も早くファンの皆さまの前で騎乗したい」と考えていることだろう。
開幕ダッシュを決めた武豊騎手に話を戻そう。初日を終えてリーディング首位となった同騎手だが、2年前の2019年も好スタートを決めている。最初の2日で6勝を挙げたのだ。この時「また200勝をしてくださいね!」と声を掛けると、彼は開口一番「何を言っているんですか!?」と答えた。そして「まだたったの1週を終えたばかりですよ」と続くだろうと思った私の心を見透かすように続けた。
「200勝?300勝ペースですよ!!」
今年もぜひ、同じペースで勝ち続けていただきたい。 (フリーライター)