【香港QE2世C】グローリーヴェイズ、相棒・ティータンと鮮やか「言うことない」
2021年04月23日 05:30
競馬
「この馬らしい、しなやかなフットワークでした。直接は話せなかったけど(ティータンは)非常に落ち着いていて、ギアチェンジもスムーズで言うことのない走りだった、と話していたと伝え聞きました」
今年の始動戦だった金鯱賞は0秒1差の4着。追い比べでひと押しを欠いたものの、得意ではない道悪だったことを考慮すれば、決して悪い内容ではない。対デアリングタクトは昨秋のジャパンCに続いて2連敗だが、着差はともに0秒1だから能力はほぼ五分。勝負づけは済んでいない。
主戦の川田は騎乗できないが、心強いパートナーを得た。ティータンはインド洋に浮かぶ島国、モーリシャス出身。“モーリシャスの魔術師”の異名を持つ。13年8月から香港に拠点を移すと、18年の香港スプリントをミスタースタニングで制して、香港G1初制覇。リーディング上位の常連で、J・モレイラ、Z・パートンに続く3番手のポジションを確固たるものにしている。
「日本のジョッキーが(香港に)あまり来ないと聞いて、日本馬に乗れるんじゃないかと楽しみにしていました。これだけ素晴らしい馬とコンビを組むことができて、とてもうれしいです。香港ヴァーズの勝利はとても印象的でしたし、レースが待ち遠しいですね」
枠順は大外の7番。シャティンの芝2000メートルは1角までの距離が短いので外枠が不利だが、7頭立てなら大きな問題ではない。今度こそ3冠牝馬を倒し、思い出の地で2つ目のビッグタイトルをつかみ取る。