【函館スプリントS】去勢効果抜群!ビアンフェ逃げ切り 藤岡佑「今までで一番落ち着きあった」
2021年06月14日 05:30
競馬
現役屈指のスピードを備える一方、これまで気性難が災いするケースも多々あった。陣営は昨秋のスプリンターズS16着後、去勢を決断。復帰戦となった今年3月のオーシャンS3着で復調の兆しを示し、去勢明け2戦目のここで3度目の重賞Vを飾った。管理する中竹師はゲート裏まで付き添い、その場で発走を見届けた。「(馬と)会話しながらリラックスできるように徹した。スタートを決めてくれたし、去勢したことで精神面が良くなっている」と満面の笑み。勝利への熱意が実を結んだ。
今後はいったん栗東に戻ってから放牧へ。夏場に英気を養い、次走はセントウルS(9月12日、中京)を視野に調整を進めていく。「とりあえず休ませます。秋の最大目標はもちろんスプリンターズS(10月3日、中山)なので、ここで賞金を加算できて良かった」。去勢効果でひと皮むけた快速馬が芝スプリント路線の頂点を目指し、秋も突っ走る。
◆ビアンフェ 父キズナ 母ルシュクル(母の父サクラバクシンオー)17年4月29日生まれ セン4歳 栗東・中竹厩舎所属 馬主・前田幸貴氏 生産者・北海道新冠町のノースヒルズ 戦績11戦4勝(重賞3勝目) 総獲得賞金1億4857万7000円。馬名の由来は上出来、かっこいい(仏)。