【七夕賞】3年目・岩田望、マウントゴールドと待望の重賞初制覇へ「冷静に騎乗する」
2021年07月07日 05:30
競馬
初コンビを組んだ前走・都大路Sは2番手追走からしぶとく抜け出し、18年10月オクトーバーS以来の勝利に導いた。岩田望は「隣の馬がハナへ行ったので2番手から運びました。最後は苦しくなるかなと思ったけど、(2着の)マイラプソディが迫ってくるともうひと伸びしてくれました」と振り返る。約2年半ぶりの勝利で息を吹き返した実力馬。「ベテランらしい味のある競馬でした。8歳でも衰えはなかったです」と古豪復活に目を細めた。
前走後は放牧で英気を養い、6月半ばに帰厩後は坂路、CWコースで計8本時計を消化した。中でも先週の追い切りが圧巻の走り。CWコース単走で6F82秒6~1F11秒6とシャープな脚さばきを披露した。鞍上は「この中間は騎乗していませんが、先週の追い切りの時計が良かったですね。陣営の方からも“動きはいい”と伝えてもらいました」と声を弾ませた。
デビュー3年目を迎え、同期でトップの150勝をマーク。一方で重賞Vは斎藤、団野、菅原明、亀田に先を越された。岩田望もそろそろ“勲章”が欲しいところ。「同期が重賞を勝っていますが、焦りはないですね。ひと鞍ひと鞍、冷静に騎乗することを常に心がけています」と前を向く。21歳の若武者が、今度こそ重賞タイトルをつかみ取る。