【天皇賞・秋】グランアレグリア優位 相手筆頭はコントレイル

2021年10月26日 05:30

競馬

【天皇賞・秋】グランアレグリア優位 相手筆頭はコントレイル
データから導かれたのはグランアレグリア Photo By スポニチ
 過去10年の傾向から好走馬を探り出す「G1データMAX」。秋華賞→菊花賞が2週連続で関東馬のワンツー決着。“流れ”は明らかに東に傾いている。「第164回天皇賞・秋」こそ関西馬の奮起を期待したいが、結論はまたしても関東馬!?データ班の分析と検証をじっくり読んでもらおう。ゴール前攻防のイメージが膨らんでくるはず。
 (1)ステップ 過去10年の前走別成績で最多連対は毎日王冠の【3・2・5・39】だが、勝ち馬に限れば14年スピルバーグが最後。16年以降は連対がなく、16年ステファノス、18年キセキ、19年アエロリットの3着が最高。以前に比べ好走例は少なくなっている。

 近年、G1のトレンドとなりつつある“ぶっつけ本番”。安田記念組は一昨年が1着アーモンドアイ→2着ダノンプレミアムとワンツーを決め、昨年もアーモンドアイが同様のローテで連覇を決めた。他にも16年リアルスティールが2着。近年は勝ち時計が速く、高速馬場に対応できるマイラーの“速さ”がより重要になってきた印象だ。宝塚記念組も【1・3・3・16】とコンスタントに好走。カレンブーケドールには注意が必要だ。

(2)年齢  過去10年で3歳馬は【0・1・1・9】と未勝利。勝ち馬は中山開催だった02年シンボリクリスエスまでさかのぼり、東京開催に限れば96年バブルガムフェローが最後。古馬の厚い壁に阻まれている。

 昨年ワンツーを決めた5歳が【7・3・3・36】と勝利数、勝率ともに他の世代をリードする。軸は5歳勢から選びたい。4歳が【3・6・5・31】で続く。勝利数では5歳に劣るが、連対率や複勝率では大きな差はない。

(3)性別  昨年のJRA・古馬混合芝G1戦線は牝馬が大活躍。年間10レースのうち、フィエールマンが優勝した天皇賞・春以外の9レースを牝馬が制した。先週の菊花賞も牝馬ディヴァインラヴが3着に好走。近年の活躍ぶりは目覚ましい。

 過去10年では牡・セン馬が【8・8・8・124】、牝馬は【2・2・2・8】。出走頭数の違いで勝利数は牡馬に軍配が上がるが、勝率は牡馬の5・4%に対し、牝馬が14・3%。世代トップクラスの実力馬が出走してくれば、十分勝負になる。

(4)人気 88~99年に1番人気が12連敗して“荒れるG1”と言われた時期もあったが、近年は堅い決着が目立つ。昨年は1→5→2番人気。過去10年を振り返っても1、2番人気がそろって連対を逃した年はない。

 1番人気が最多5勝、2番人気は1勝。注目したいのが5番人気。12~14年に3連勝。昨年はフィエールマンが5番人気で2着に好走した。11年は7番人気トーセンジョーダンが勝っているが、6番人気以下は【1・2・6・103】。人気薄は黙って消しでも良さそうだ。

 【結論】総合的にみてグランアレグリアが一歩リード。近年活躍が目立つ安田記念(2着)からの臨戦過程に加え、天皇賞・秋を3連覇中のルメール騎乗も鬼に金棒。大阪杯(4着)で距離も経験し、【4・1・0・1】と相性のいい東京コースなら信頼度は高い。

 相手筆頭は昨年の3冠馬コントレイル。こちらも鉄砲駆けするタイプ。東京はダービー3馬身差の圧勝を含めて【2・1・0・0】と好成績。2000メートルも2勝、3着1回とベストの条件が整い、逆転も視野に入る。宝塚記念4着カレンブーケドールも必ず押さえたい。 
 (データ班)

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