【フェアリーS】“藤沢和→鹿戸流”仕上げスクルトゥーラ 師は還暦の誓い

2022年01月01日 05:30

競馬

 【東西ドキュメント・美浦=31日】21年最後の調教を鹿戸師が食い入るように見つめている。視線の先には10月の東京新馬戦を完勝したスクルトゥーラ。鹿戸厩舎のエース・エフフォーリア同様に横山武とコンビを組み、フェアリーS(10日、中山)で始動する。「藤沢和先生が育てたこの牝系血統は真面目で前向き。騎手時代にこの馬のおばあちゃん(ハッピーパス)の稽古にも乗せてもらったけど、やっぱり前向きで気がいい馬だった」。20年前を振り返る同師も今年還暦を迎えた。
 「赤いちゃんちゃんこなんて似合わないよ」と同い年の梅崎に笑顔を向けるが、今年は2月末に引退する師匠・藤沢和師の後継として重責を担う。「先生の背中は遠いけど、すでに藤沢厩舎の血統も入っているし、責任重大。前向きなスクルトゥーラにも細心の注意を払いながら稽古を重ねている」と語る。“馬を走る気にさせるトレーニング”。血統とともに藤沢和師から受け継いだ調教理念だ。「これからも先生の教えを守っていきたい」。次代を担うトレーナーの還暦の誓いである。

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