【東京新聞杯】イルーシヴパンサー4連勝!重賞初制覇 マイル戦線に超新星!驚異の末脚ラスト3F33秒1

2022年02月07日 05:30

競馬

【東京新聞杯】イルーシヴパンサー4連勝!重賞初制覇 マイル戦線に超新星!驚異の末脚ラスト3F33秒1
豪快に差し切った田辺騎乗のイルーシヴパンサー=手前(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 「第72回東京新聞杯」は4番人気イルーシヴパンサー(牡4=久保田)が4連勝で重賞初制覇。マイル界に新星が誕生した。
 湯気をまとう馬たちが引き揚げてきた脱鞍所。1着にイルーシヴパンサー、3着にカラテ。パンサーを頼もしげに見つめる久保田師に、カラテの高橋祥師が近付き「おめでとう」と声をかけた。何よりうれしい師匠からの祝福。「本当に優しい先生です。先生と最後にいい勝負ができたのは思うところがある」。いつもクールな久保田師が弟子の顔に戻った。

 この日は好位で立ち回った前走・ノベンバーSから一転して後方から。それでも相棒を熟知した田辺は焦らない。「元々、折り合いに課題がある馬。淡々と流れていたし深追いはしなかった」。じっと脚をためて迎えた直線。メンバー最速、上がり3F33秒1の強烈な伸び。1番人気ファインルージュ(2着)に決定的な0秒3差をつけた。田辺は「こんなにあっさり差し切るとは。僕もびっくりしました」と驚きを隠さなかった。

 「凄くいいところを通れたし、なかなかの切れ味だった」と振り返った久保田師には特別な思いがあった。同師は厩舎開業前の約7年間、今月末で70歳定年を迎える高橋祥師の元で調教助手として修業。サウスヴィグラス(03年JBCスプリント優勝)、タイキフォーチュン(96年NHKマイルC優勝)など一流馬の背から馬づくりの基本を学んだ。「本当にいろいろと勉強させていただいた。しっかりと先生の意志を引き継いでいかないといけない」。久保田師の言葉に力がこもった。

 パンサーは破竹の4連勝。師は今後について「これで堂々と春の目標(安田記念、6月5日、東京)へ向かうことができる。1戦挟むかはまた考えます」。昨年の覇者カラテを擁する師匠の前で示した人馬の成長。次は大舞台でさらなる輝きを放つ。

 ◆イルーシヴパンサー 父ハーツクライ 母イルーシヴキャット(母の父キングカメハメハ)18年2月15日生まれ 牡4歳 美浦・久保田厩舎所属 馬主・草間庸文氏 生産者・北海道安平町の追分ファーム 戦績9戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億612万4000円 馬名の由来は母名の一部+豹(ひょう)。

 【東京新聞杯アラカルト】

 ☆騎手&調教師 田辺は東京新聞杯10回目の騎乗で初勝利。JRA重賞は21年スポニチ賞ステイヤーズS(ディバインフォース)以来で通算39勝目。13年から10年連続のJRA重賞Vとなった。久保田師はJRA重賞は16年宝塚記念(マリアライト)以来で通算8勝目。

 ☆関東馬強し 関東馬は20年プリモシーン、21年カラテに続く3年連続の勝利で、1~3着独占は03年以来。通算成績は関東56勝、関西16勝。

おすすめテーマ

2022年02月07日のニュース

特集

ギャンブルのランキング

【楽天】オススメアイテム
`; idoc.open(); idoc.write(innerHTML); idoc.close(); });