【フィリーズR】サブライムアンセム 桜へ名乗り、直線一気加速で重賞初V

2022年03月14日 05:30

競馬

【フィリーズR】サブライムアンセム 桜へ名乗り、直線一気加速で重賞初V
<阪神11R・フィリーズレビュー>重賞初制覇を果たした池添騎乗のサブライムアンセム=左(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 桜花賞TR「第56回フィリーズレビュー」は13日、阪神競馬場で行われ、2番人気サブライムアンセムが重賞初V、2着ナムラクレア&3着アネゴハダまでが桜の優先出走権をゲットした。
 ワザありの“一発回答”で道が開けた。サブライムアンセムは少し立ち遅れる形、後方5番手で進める。慌てない。内々で折り合いに専念する。直線半ばで前が開き、一気にギアを加速。ビュンと先頭に立つ。外から追いすがるナムラクレアを頭差退け、重賞初Vを決めた。初コンビを組んだ池添が冷静に振り返る。

 「調教で2回コンタクトを取りました。テンションが上がりやすい面があるし、過去のレースを見ても行きたがるところがありました。道中はコントロールできる範囲で脚をためられた。手応えがあったので、狭いところを抜けてくることができました」

 池添はクセのある馬をうまく導くことに定評、ここ一番での勝負強さも光る。2週連続で追い切りに乗って感触を確かめた。藤原師は「池添が100点満点の騎乗をしてくれた」と褒め称え、言葉を継ぐ。

 「気難しい馬をうまく理解して乗ってくれました。走る馬だし、能力を持っていると思っていました。次へ向けて、もっと成長していければ。血統を見てもスピードがあるのは間違いないですからね」

 母の母ハッピーパスは01年にこのレースで2着、本番の桜花賞では4着に入った。血統的にも膨らみはある。鞍上が「成長段階でこれだけ走れるのだから、能力のある証拠」と前を見据えれば、トレーナーも「阪神の千六?絶好やないかな」と口にする。6戦目で未勝利を脱出するや一気に重賞も突破。じっくりと土台を耕してきたキャリアホースが、満開の春へと突き進む。

 ◆サブライムアンセム 父ロードカナロア 母パストフォリア(母の父シンボリクリスエス)19年1月26日生まれ 牝3歳 栗東・藤原厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績7戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金6547万8000円 馬名の由来は崇高、荘厳な聖歌。

 【フィリーズRアラカルト】
 ☆騎手&調教師 池添はシルクロードS(メイケイエール)以来のJRA重賞Vで今年2勝目、通算89勝目。藤原師は21年ダービー(シャフリヤール)以来のJRA重賞Vで通算60勝目。
 ☆種牡馬 ロードカナロア産駒は中山記念(パンサラッサ)以来のJRA重賞Vで今年5勝目、通算49勝目。
 ☆レースレコード 優勝タイム1分19秒9は昨年のシゲルピンクルビーが記録した1分20秒7を更新するレースレコード。
 ☆悲願へ 藤原厩舎は牝馬3冠の勝利がない。桜花賞は05年デアリングハート、09年ジェルミナルの3着が最高着順。

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