【フィリーズR】サブライムアンセム 桜へ名乗り、直線一気加速で重賞初V
2022年03月14日 05:30
競馬
「調教で2回コンタクトを取りました。テンションが上がりやすい面があるし、過去のレースを見ても行きたがるところがありました。道中はコントロールできる範囲で脚をためられた。手応えがあったので、狭いところを抜けてくることができました」
池添はクセのある馬をうまく導くことに定評、ここ一番での勝負強さも光る。2週連続で追い切りに乗って感触を確かめた。藤原師は「池添が100点満点の騎乗をしてくれた」と褒め称え、言葉を継ぐ。
「気難しい馬をうまく理解して乗ってくれました。走る馬だし、能力を持っていると思っていました。次へ向けて、もっと成長していければ。血統を見てもスピードがあるのは間違いないですからね」
母の母ハッピーパスは01年にこのレースで2着、本番の桜花賞では4着に入った。血統的にも膨らみはある。鞍上が「成長段階でこれだけ走れるのだから、能力のある証拠」と前を見据えれば、トレーナーも「阪神の千六?絶好やないかな」と口にする。6戦目で未勝利を脱出するや一気に重賞も突破。じっくりと土台を耕してきたキャリアホースが、満開の春へと突き進む。
◆サブライムアンセム 父ロードカナロア 母パストフォリア(母の父シンボリクリスエス)19年1月26日生まれ 牝3歳 栗東・藤原厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績7戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金6547万8000円 馬名の由来は崇高、荘厳な聖歌。
【フィリーズRアラカルト】
☆騎手&調教師 池添はシルクロードS(メイケイエール)以来のJRA重賞Vで今年2勝目、通算89勝目。藤原師は21年ダービー(シャフリヤール)以来のJRA重賞Vで通算60勝目。
☆種牡馬 ロードカナロア産駒は中山記念(パンサラッサ)以来のJRA重賞Vで今年5勝目、通算49勝目。
☆レースレコード 優勝タイム1分19秒9は昨年のシゲルピンクルビーが記録した1分20秒7を更新するレースレコード。
☆悲願へ 藤原厩舎は牝馬3冠の勝利がない。桜花賞は05年デアリングハート、09年ジェルミナルの3着が最高着順。