【佐賀競馬5R スポニチ杯第19回はがくれ大賞典】エイシンニシパ主役譲らない
2022年03月27日 05:30
競馬
そこで出会ったのが吉村智洋騎手。移籍2戦目から手綱をとり、現在では主戦騎手に抜てきされている。地元重賞初Vは17年1月の「新春賞」。タガノトリオンフとゴール前大接戦を繰り広げた末、ハナ差でわずかに先着した。18年の同大会こそ敗れたが19年、20年、21年、直前の22年といずれも吉村を背に4連覇。「エイシンニシパには、いつも頭が上がらない」と感謝する吉村を思い出した。
9歳でも衰えることは全くない。管理する橋本明師は「前走後は牧場でしっかり乗ってきました。輸送はこれまで何度も経験していますからね。もちろん好勝負を期待しています」と自信あり。今大会より優勝賞金も300万円から500万円へとアップ。大外枠となったことも好材料で、いつも通り力強い脚さばきでVゴールを駆け抜ける。(高橋 大樹)
【本社見解】エイシンニシパが大得意とする舞台へ、今年もやってくる。今年初戦となった前走園田の「新春賞」では早速、存在感を示した。2コーナーで一気に加速すると、3コーナーで先頭へ。ゴール前で迫ってきたエイシンガネーシャを振り切ってみせた。これで自身が持つ兵庫所属馬の最多重賞優勝数を14へと更新して、9歳となっても本当に強い姿を見せてくれている。過去3V飾っている当大会なら何ら心配はない。さあ、重賞15Vの瞬間を目に焼き付けておこう。
簡単に負けるわけにはいかないのは地元・グレイトパール。2走前の「佐賀記念」では強豪相手に4着に奮闘し、前走「鏡山特別」では圧勝。完全に調子を取り戻している。マイペースの競馬に持ち込んで首位争いを演じるか。アワジノサクラは中団で脚をためて直線勝負に徹する。先行するアンバラージュ、スマイルサルファーの食い込みにも注意が必要だろう。
◇エイシンニシパ(橋本明師)自主参加の能検ではいい動きをしていました。1歳年をとったけど、そのへんは工夫して臨みます。
◇グレイトパール(川田孝師) 調教での動きはいいし、不安な点はない。どんな相手でも自分の走りができたらと思います。
◇アワジノサクラ(北野真師) 最終追い切りの動きは良かったですし、調子はいいですよ。高いレベルで安定しています。自在性があって、どんな競馬もできます。楽しみにしています。
◇アンバラージュ(真島補佐) ここを目標にしてきました。前走は久々の勝利で頑張ってくれました。ゲート次第では前々にいきたい。この相手関係でどこまでやれるかですね。
◇スマイルサルファー(渡瀬寛師) ここを目標に予定通りにくることができました。どんな競馬でもできるタイプですし、自在性を生かせれば。
◇トゥルスウィー(北村欣師) 休み明けだけど乗り込みはできているし、ボチボチ仕上がっています。どこからでも競馬はできます。
◇コンカラー(中川竜師) 前走はメンタル面が戻ってなかった。使いつつ調子が上がってくればいいけど、まだ調整途上にある。
◇ガーディアン(九日光師) いいとは言えないが、戦えるレベルではあります。ひとつでも上の着を目指したい。
◇パイロキネシスト(真島正師) 調教は順調です。上積みもあると思います。