【ドバイターフ】パンサラッサV!逃げて前年覇者ロードノースと大接戦の末同着
2022年03月27日 05:30
競馬
タレントぞろいのトップステーブルから新たな個性派が現れた。今年初戦の中山記念は大逃げで完封。矢作師は「道悪が得意だと思っていたけど、速い馬場で勝てた。フランスを考えていたけど、こういう馬場をこなせればドバイも考えたい」と遠征を決意。見事にVを飾った。
このドバイターフこそ“世界のYAHAGI”の原点。矢作師は16年、リアルスティールで海外G1初制覇を飾った。当時、師は「ダービーを勝ったよりうれしい。もう言葉にならない」と涙声で喜びを爆発。その後も積極的に海外に挑戦し、昨年はリアルスティールの全妹ラヴズオンリーユーが海外G1・3勝の活躍。日本調教馬で初めてブリーダーズカップ開催(フィリー&メアターフ)を勝ち、北米競馬の年度表彰・エクリプス賞の最優秀芝牝馬にも選出された。そして、この日は離れ業の3勝固め打ち。これまでの全ての歩みが結実した一日となった。
アドマイヤムーン、ジャスタウェイ、リアルスティール、ヴィブロス、アーモンドアイに続く日本勢6頭目のドバイターフ制覇。日本馬のスピードが世界クラスであることを今年もパンサラッサが証明。今後も逃げてファンを沸かせる。そんな個性派がG1同着というドラマチックなG1初戴冠だ。