【桜花賞】(14)プレサージュリフト 逃げ候補は内、極上切れ味で突き抜ける
2022年04月08日 05:30
競馬
差し馬浮上の前提で気になるのは2戦2勝のプレサージュリフトだ。新馬戦→クイーンCと3F33秒台の切れ味で鮮やかな差し切りV。コンビを組む戸崎が「ゲートから出ての1歩目が遅い」と評するように、スタートは決して褒められない。ゆえに後ろの位置取りとなるが、その不利を回収して余りある末脚。最大の武器をいかんなく発揮する要因の一つが道中の運びのうまさ。木村師が「リズムを取ってコントロールが利いた走り」と評するように、勝負どころまでのエネルギーロスが少ない。
今週末の阪神は好天が続き良馬場の見込み。過去10年の良馬場の桜花賞で“差して”連対した11頭のうち、10頭は出走以前に3F32~33秒台の上がりをマークしていた。2戦共に3F33秒台のプレサージュなら、この条件は楽にクリアできる。唯一、条件に該当しない12年ジェンティルドンナは、桜花賞も3F34秒3の上がりでV。近年の高速決着の傾向からは例外としていいだろう。
枠は外めの14番に入ったが、初戦が大外16番で、2戦目が13番。外枠の戦い方に慣れていると考えれば悪い枠ではない。好位から抜けたソダシに、追い込んだサトノレイナスが迫った昨年が記憶に新しい。直線の攻防を楽しみたい。