国枝師 史上15人目のJRA通算1000勝達成!足かけ33年、福島で見届け「感謝」
2022年07月03日 05:00
競馬
ライバルであり、盟友の藤沢和雄元調教師からも祝福の連絡があったといい、「フジさんは1500勝以上しているから、余裕の“おめでとう”だったね。ダービーを2勝すれば、フジさんを追い抜ける」。早くも次なる夢が見つかった様子だ。続けて、「目標としては、まずは1001勝。日曜の新馬戦(福島5R=ロジザキア)を勝ちたい」と気を引き締めていた。
90年の開業から足かけ33年。「一番の思い出はアーモンドアイ。いろいろな経験をさせてもらった。1回目のジャパンCは凄かったよね」と2分20秒6(芝2400メートル)の世界レコードを樹立した愛馬に思いをはせた指揮官。3年半後の26年と迫った定年引退まで残された時間はわずかだが、そのアーモンドアイの子供を筆頭に、ファン思いの名伯楽が育て上げるサラブレッドが、さらなる夢を紡いでいくに違いない。
▼横山武 国枝先生から「決めてくれ」と言われていました。お世話になっている先生だし、何とか僕で決めたいと思っていたのでうれしい。
▼蛯名正師 (騎手時代は)一番乗せてもらっていたからね。ブラックホーク(コンビで99年スワンS優勝)とアパパネ(10年牝馬3冠)とか凄い馬に乗せてもらった。自分が調教師になって(1000勝は)改めて途方もない数字だと思う。
◇国枝 栄(くにえだ・さかえ)1955年(昭30)4月14日生まれ、岐阜県出身の67歳。東京農工大卒業後、78年美浦・山崎彰義厩舎で調教助手。89年調教師免許取得。90年2月4日初出走、同3月10日初勝利。JRA通算8430戦1000勝。JRA重賞61勝、うちG121勝。アパパネ、アーモンドアイと2頭の牝馬3冠馬を育てた。