【福島新馬戦】スワッグチェーン まさにG1の申し子!一族と厩舎の思いも背負って初陣に臨む
2022年07月19日 05:30
競馬
3番子にして初の牡馬。普段からおぼっちゃんらしさ全開だ。「性格は凄くいい。姉2頭よりさらにおっとり。いじけることもないし、馬房で大の字になって寝たりする」と師は笑う。のんびり屋だが調教でコースに入れば動きはダイナミック。「跳びが大きくて奇麗。スタミナもある。切れるのではなく、早めに噴かしてビューンと伸びていくタイプ。でも坂路で走らせればピュッと小脚も使える」。実戦で武器となる要素をいくつも兼ね備える愛馬を高く評価する。
馬体には成長の余地を残しており「もう少し腹周りがあっていい」と師。「ただ、カイバは食べているし、太くなるのではなく上に伸びていくタイプだろう」と分析する。初戦から距離を延ばして勝ち上がった姉2頭の経験から、弟は芝2000メートルでのデビューを選択。「将来的にはもっと距離が延びてもいいはず」。指揮官の言葉には、既に来春への期待がにじむ。まずは姉2頭を上回るデビュー勝ち。そして母が果たせなかったクラシック制覇へ。厩舎の、一族の思いを乗せて、初陣に臨む。