【アイビスSD】“千直”完全攻略!多頭数ほど外枠買い 1番人気馬の勝率がダントツ

2022年07月27日 05:30

競馬

【アイビスSD】“千直”完全攻略!多頭数ほど外枠買い 1番人気馬の勝率がダントツ
昨年のアイビスSDを制したオールアットワンス(手前右端) Photo By スポニチ
 夏競馬の馬券につながる情報や旬なトピックを独自の視点で掘り下げる「夏ラボ」。今回は今週末から開幕する新潟競馬の名物レース「千直」にスポットを当てる。外枠有利が明確な舞台設定だが、検証を進めていくと意外な傾向も。今夏8レースが組まれている「千直」を目いっぱい楽しむための「要素」をまとめた。なお、分析データは過去10年(12年以降)の夏の新潟開催を対象とした。
 《外枠有利》競馬ファンの常識となっている新潟千直の外枠有利。どれほど有利なのか。改めて枠番別成績を見ると一目瞭然。多少の前後はあるが内から外へ行くほど成績が上昇。大外8枠が有利で、最内1枠は圧倒的に不利だ。外枠有利の要素はいくつかあるが、一番はやはり外ラチ沿いを走れる点。馬はラチを目標にした方が真っすぐ走りやすい。千直は馬場保護などの観点から、通常とは逆にゲートを外ラチ沿いに寄せている。つまり外ラチ沿いを走るのがゴールへの最短距離。通常のトラックコースと比較すれば、内外の概念が逆転しているのが特徴だ。

 《頭数》外枠(8枠)と頭数の関係。14頭立て以上のレースでは明確に8枠の馬が好成績を挙げている。一方、13頭立て以下のレースになると、外枠のアドバンテージは一気に弱まる。千直はスタート直後から全馬が外ラチ沿いへ寄っていく。ラチから離れてスタートする馬ほど、序盤のポジション争いで横への動きが必要となりロスが生じる。ところが頭数が少なければ、そのロスを小さく抑えられる。12頭立てで行われた14年アイビスSDは、2枠2番のセイコーライコウが優勝した。そもそも千直はレースの設定数が少ないため、フルゲート18頭がほとんど。ただ3勝クラスの稲妻Sは、クラス在籍頭数から例年、少頭数になりやすい。頭数の少ないレースでは外枠にこだわらず、馬の実力重視の予想をお勧めしたい。

 《人気》新潟千直は1番人気馬が強い。該当122戦中41勝。勝率33・6%、連対率47・5%、複勝率60・7%といずれも断トツだ。コーナーで紛れることがなく実力通りに決着することが多い舞台。その点を踏まえた上で、人気と枠の面白い傾向が浮かび上がる。まず外寄りの枠に入った1番人気馬の信頼度はかなり高い。特に7枠の1番人気馬は連対率6割、複勝率は8割を超える。一方、2~5番人気では外枠の有利度が急激に下がり、5枠から内の馬でも対等に戦える傾向が出ている。これは恐らく勝てる実力がありながら、枠順の差で人気を落としているケース。外枠の人気馬がどうも信頼できない。そんなレースでは真ん中より内の枠に潜んだ実力馬から勝負する手もありだ。

 《騎手》後に騎手と枠。上位の江田照、津村は外枠だけでなく内めの枠でも均等に結果を残している。嶋田、田中勝、杉原は外枠のアドバンテージをフルに生かした成績。M・デムーロは4枠か8枠かという極端な傾向で興味深い。注目は藤田菜七子で千直は春・秋開催も含め通算10勝。デビューした16年以降では最多勝。夏は5勝止まりだが、2~8枠の全て異なる枠で挙げているのがポイント。枠の有利不利を問わない“千直女王”は必ず押さえておきたい存在だ。 

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