【新潟2歳S】キタウイング連闘V テン乗り戸崎が剛脚引き出した!

2022年08月29日 05:30

競馬

【新潟2歳S】キタウイング連闘V  テン乗り戸崎が剛脚引き出した!
<新潟11R・新潟2歳S>小島師(右)とともにキタウイングをねぎらう戸崎 Photo By スポニチ
 東の名手に迷いはなかった。ずらっと横に広がった直線。ライバルたちは馬場のいい外へ。その中で戸崎はキタウイングを馬場のド真ん中へ誘導した。ロスのない範囲で最良の進路へ。その結果、外を強襲した2着馬より半馬身前に出た。「外の方がいいが、そんなに内も荒れているわけではなかった。そんなに外を回すことはないのかなと思っていた」ときっぱり。
 道中も焦りはなかった。ゲート内で待たされたことも影響し、出遅れ最後方。場内からは悲鳴が上がった。「後ろからと決めていたし、ちょうど良かったかな」とファンとは裏腹に鞍上は冷静。そこで無理にポジションを上げなかったことで、上がり最速33秒0の剛脚を引き出した。小島師も「いいところを走らせてくれたし、さすが。(戸崎が)空いていたのも運があった」と称えた。戸崎は土日で8勝の固め打ち。「馬が頑張ってくれたおかげ。感謝しています」と相棒をねぎらった。

 その相棒のタフさも光った。1週前に同コースで未勝利勝ち。連闘での2歳重賞Vは14年函館2歳Sのアクティブミノル以来8年ぶりだ。指揮官は「カイ食いが落ちていなかったし、メンバーも見て出走を決めた。先週よりもおとなしかったし慣れたのかな」と成長力と吸収力に目を細めた。

 これで大舞台への離陸態勢も整った。戸崎は「最後の脚は本当にいいものがある。順調に成長してくれれば」と期待する。小島師は「距離はマイルがいいと思う。暮れは当然そうなると思います」と阪神JF(12月11日、阪神)を目標に、ひとまずは放牧に出される予定。人馬一体でつかんだ勲章を手に、さらなる夢へと向かう。

 キタウイング 父ダノンバラード 母キタノリツメイ(母の父アイルハヴアナザー)20年5月14日生まれ 牝2歳 美浦・小島厩舎所属 馬主・ミルファーム 生産者・北海道浦河町のミルファーム 戦績3戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金3768万5000円 馬名の由来は北+翼。

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