【WASJ】武豊 30年ぶり2度目王者 最終戦2着で“差し返し”「夏の最後にいいことがありました」
2022年08月29日 05:30
競馬
「このシリーズはこれまで2位が多かったし、凄くうれしいです。30年前だと(参加ジョッキーで)まだ生まれていない人もいるし、恥ずかしいですね。もう1週あるけど夏の最後にいいことがありました」
振り返れば88、94、95、97、00、15、16、18年とシリーズ2位が8回。99年の3位もある。だからこそ、優勝の味は格別だった。結果はもちろん、展開が劇的だった。初日1着&3着でトップで折り返し。初日3位の松山がこの日、10R・第3戦で勝ち、いったん首位に浮上した。優勝争いの行方は12R・最終戦へ。コンビを組んだカフジアスールは2番人気、勝てば逆転優勝の川田は1番人気メイショウラナキラに騎乗。道中4番手から直線、逃げ粘る川田&メイショウラナキラを捉え、2着確保で20ポイントを加算した。
最後の最後で“差し返して”シリーズV。表彰式で先にインタビューを受けた川田が「レジェンドの壁は厚かったです」と脱帽すれば武豊も「最後はただただ川田君をターゲットにしていました」と応え、笑いを誘った。また、コロナ下にもかかわらず外国人ジョッキーが来日。「来るのに難しい状況だけど来てくれて良かったし、ありがたい。やっぱり一緒に乗っていて楽しいし、刺激になりますから」と感謝の思いを口にした。
サマーシリーズ最終週は土曜の札幌2歳Sがアンテロース、日曜の小倉2歳Sはクリダームとのコンビ。来週は自身が海を渡り、仏遠征のドウデュースとニエル賞(9月11日、パリロンシャン)に参戦する。24日のCWコース追いが超抜の動き。「迫力が増した」と、もうひと皮むけたダービー馬の走りを確かめた。夏も秋も、そして国内外ステージを問わず、ただ勝利を目指して乗り続ける。