【菊花賞】ドゥラドーレス 余力十分!阪神で母の雪辱だ

2022年10月20日 05:30

競馬

【菊花賞】ドゥラドーレス 余力十分!阪神で母の雪辱だ
3頭併せで追い切るドゥラドーレス(右端)(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【G1ドキュメント・美浦=19日】追い切りラッシュ。小田はあえてスタンドの3階には行かず、藤沢和雄元調教師の“定位置”だった1階でドゥラドーレスの動きを追った。Wコースでの3頭併せ。前からセラフィナイト(4歳1勝クラス)、ダノンアレー(5歳3勝クラス)。2馬身間隔の一番後ろで折り合って直線は内へ。5F67秒2~1F12秒0。滑らかに加速して楽々併入した。乱れていない息遣いを間近で確認。燃料満タンの余力を感じた。
 宮田師は「先週ジョッキー(横山武)が乗って強めに追ったので過度にならないように調整程度。リングバミに替え、効果もあって折り合えています」と操縦性向上に目を細めた。

 春はダービー出走に向けて賞金加算を狙った毎日杯(3着)で無念の黒星。続くホンコンJCT(3着)は超スローに泣いた。前走・藻岩山特別(札幌)は馬の間を突き抜けて快勝。横山武は「今回は馬具を牧場と厩舎サイドが話し合い、ハミに対する受け入れは北海道の時より良くなった」と手応え。さらに「前走は極端な枠(1番)、ゲートで動く課題もある中、馬の間を縫って、次につながる文句ない内容だった」と初騎乗Vの前走を収穫十分に振り返った。

 昨秋の新馬1着時、横山武は、2着馬の背でその存在を感じていた。「凄く強い馬だな…と。実際またがってみたら想像以上。体を大きく使うのが上手でそこに強さがある」。小田にとっても思い入れの深い血統。母ロカが1番人気に推された14年阪神JFは栗東~阪神を1週間取材。単勝勝負(8着)で散り、つらい帰りの新幹線だった。横山武は「スタミナは問題ないと思う。折り合いだけが鍵になる」と結んだ。舞台は母が涙をのんだ阪神。果たして息子は借りを返すのか?小田の心はグラグラと揺れていた。

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