【天皇賞・秋】Vチューバ―・エクア ジオグリフ本命!福永先生×皐月賞馬に懸ける
2022年10月29日 05:30
競馬
枠順を見て、ピン!と来ました。上位人気を占めると思われるダノンベルーガ、ジオグリフ、イクイノックス、シャフリヤール、ジャックドールが何と隣同士に並びました。驚きの接近戦。ライバルの動きに瞬時に対応して動き、ポジションを取ることが特に序盤で重要です。今のJRAで最もそういうレースが得意なのは…福永さんで間違いありません。
“福永先生”という言葉があるのをご存じですか?ネタ元は「教えて!福永祐一先生」という、競馬を中継する放送局が作成したYouTubeの動画。ここでの福永騎手による展開予測がピタリと当たることに驚いたファンが、番組の範ちゅうを超え、福永騎手の尊称として“先生”と呼ぶようになったのです。ライバル馬の脚質、騎手の癖などを頭に入れ、相手に力を出させず、自分は力を出し切る。そういう競馬をすべく福永さんは全力で頭をひねります。
その先生の神業がサク裂したのがジオグリフとコンビを組んだ今年の皐月賞でした。とにかく打つ手全てが見事。ダノンベルーガの外に位置を取って自由に動くことを防ぎ、前にはイクイノックスを置いて、折り合うための壁としました。イクイノックスはその徹底マークに屈し、ダノンベルーガは馬場の悪い内に突っ込まざるを得なくなりました。先生による理詰めの完勝でした。
ライバル同士、怖いほどに枠が接近した今回は各騎手が指す一手の中身とタイミングが本当に重要になる。福永騎手の長所を最大限に発揮できる舞台が整いました。
馬の成長も見逃せません。明るい栗毛のボディーは、さらに筋肉が詰まり、最終追いで見せた後肢の蹴りのパワーは圧倒的。そういえば木村師は「何といってもウチのエースはジオグリフだから」と言っています。実力双璧と思われるイクイノックスを差し置いてのセリフですから重要です。指示への理解度の高さなのか、僚馬に対するリーダーシップなのか。指揮官はイクイノックスにはない大事なものをジオグリフは持っていると思っているのです。
狙うは昨年のエフフォーリアに続く、皐月賞馬による3歳戴冠。距離が長く、折り合いを欠いたダービーは度外視でいいでしょう。「改めて力のあるところをお見せしたい」。反応が速く、思い通りに動いてくれるジオグリフは福永さん好みの相棒です。ライバルを接近戦で打ち落とし、最後に抜けてくるのは栗毛の皐月賞馬。(6)から買います。パカラッチェ!