アグネスフライト死す…26歳老衰、00年武豊エアシャカールと7センチ差の名勝負でダービー制覇

2023年01月12日 05:30

競馬

アグネスフライト死す…26歳老衰、00年武豊エアシャカールと7センチ差の名勝負でダービー制覇
2000年の日本ダービー。アグネスフライト(左=1着)とエアシャカール(右=2着) Photo By スポニチ
 00年ダービー馬アグネスフライトが11日、老衰のため、息を引き取った。26歳だった。JRAが発表した。00年2月に鞍上・河内洋(現調教師)でデビューし、新馬勝ち。2戦目の若葉Sで12着に敗れたが続く若草S、京都新聞杯と連勝してダービーへ。弟弟子・武豊騎乗の皐月賞馬エアシャカールと壮絶な追い比べの末、7センチ差で勝利。河内にとって17回目の挑戦で悲願のダービー制覇となり、79年オークス馬の祖母アグネスレディー、90年桜花賞馬の母アグネスフローラに続き、史上初の親子3代クラシック制覇。ウイニングランでは16万人のファンが河内コールで祝福した。
 菊花賞は1番人気5着で2冠制覇はならず、古馬になってからは屈腱炎で長期休養を強いられる時期もあった。03年阪神大賞典13着がラストランとなり、引退後は日高スタリオンステーション(北海道浦河町)において種牡馬として供用され、種牡馬引退後は社台ファーム(北海道千歳市)などでけい養された。

 ▼社台ファーム場長東礼治郎氏 年が明けて起立不能となり、スタッフ一同、懸命に治療を行い、回復を願っていましたが、今日力尽きて、安楽死の措置が取られました。種牡馬引退後は若いホースマンの指導役の乗馬として活躍し、乗馬引退後はローエングリン、スカーレットブーケ、スティンガーたちと悠々自適な放牧生活を満喫していました。エアシャカールと体をぶつけ合いながらも鼻差で勝利をもぎ取ったダービーのゴールシーンは鮮明に脳裏に焼き付いています。26歳、最後まで立派でした。長きにわたり、我々と過ごしてくれたことに感謝の気持ちでいっぱい。安らかに眠ってほしいです。

 ◆アグネスフライト 父サンデーサイレンス 母アグネスフローラ(母の父ロイヤルスキー)97年3月2日生まれ 牡 栗毛 現役時は栗東・長浜博之厩舎所属 馬主・渡辺孝男氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績14戦4勝 総獲得賞金2億9919万3000円。馬名の由来は冠名+飛翔。

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