【京成杯】ソールオリエンス圧勝 4角膨れながらアッと驚く2連勝 手塚師「ドゥラメンテみたい」

2023年01月16日 05:20

競馬

【京成杯】ソールオリエンス圧勝 4角膨れながらアッと驚く2連勝 手塚師「ドゥラメンテみたい」
<中山11R・京成杯>レースを制した(4)ソールオリエンス(左から2頭目)=撮影・村上 大輔 Photo By スポニチ
 中山で行われた3歳重賞「第63回京成杯」はソールオリエンスがデビュー2連勝で重賞初勝利。キタサンブラック産駒から、今年も大物誕生の予感が漂う。
 手応え絶好で迎えた4角。横山武が拳に力を入れた瞬間だった。ただでさえ逆手前(軸脚)で回っていたソールオリエンスが前を行くシルヴァーデュークに過剰に反応した。ドリフトするように5、6頭分、外によれた。「戻ってくれ」。左ムチ連発。すると、いきなり末脚に火が付いた。前にいた馬を次々とパス。残り150メートルでもう先頭に立ち、2馬身半も突き放した。

 「参った。調教では右に倒れるしぐさがあったから、そこには注意していたのに。能力だけで勝った」。神妙な表情の横山武。手塚師は「ドゥラメンテみたいだった」と表現した。15年皐月賞。同じ場所で外によれ、それでも豪快に差し切り、続くダービーも勝った早世の名馬に重ねた。

 2戦無敗。関東からついに出たクラシックの主役候補だ。新馬戦から200メートルの距離延長でも折り合いはスムーズ。上がり3Fは34秒5。他馬とは搭載するエンジンが全く違っていた。横山武は「まだ体は緩い。精神面も成長してほしいが、かなり能力を持っている。クラシックを期待していい」。手塚師も「課題は多いが次はもっと良くなる。距離が持ちそうなのも分かった」。“ドゥラメンテしちゃった”あたりにも、ファンを引きつけるキャラクター性を感じる。

 昨年の年度代表馬イクイノックスに続き、今年もキタサンブラック産駒から大物誕生。今後については「一回放牧に出してから考える」とした手塚師。その上で「この馬はすぐに仕上がるし、このまま本番でもいい」と、ダービーを見据えた皐月賞直行ローテを示唆した。馬名の意味はラテン語で朝日。ドゥラメンテと同様、まずは皐月賞でまぶしく輝くのだろうか。

 ソールオリエンス 父キタサンブラック 母スキア(母の父モティヴェーター)20年4月4日生まれ 牡3歳 美浦・手塚厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績2戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金4731万5000円 馬名の由来は朝日(ラテン語)。

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