【記者が選ぶ福永祐一ベストレース(5)】厩舎と一丸でつかんだ栄冠

2023年02月25日 05:00

競馬

【記者が選ぶ福永祐一ベストレース(5)】厩舎と一丸でつかんだ栄冠
日本ダービーを制したシャフリヤール(右) Photo By スポニチ
 厩舎サイドと一丸となって馬をつくった。シャフリヤールで3度目のダービー制覇。エフフォーリアを差し切って10センチ差の戴冠。記者は中京競馬場で見ていた。「藤原厩舎などのトップ厩舎に乗せてもらう中で、しっかりコミュニケーションを取り、G1馬をつくっていく経験ができたことは大きい」と福永は語った。今思えば、騎手でありながら調教師的な視点も十分に持っていた。騎手としての経験は厩舎経営というステージでも大きな財産となる。
 騎手最後の日本での追い切りもこの馬だった。大雪の影響で予定が1日スライドしたことでかなった。神様も粋な計らいをする。トレーナーとなっても藤原師とトレセンで話し込む、あの風景は続くのだろう。

 騎手として1頭の馬に深く関わり、関係者と喜びや無念を共有してきた。「自分が望んでいた環境で仕事ができて凄く幸せ。その中で、もっとやりたい仕事が見つかった」。ジョッキーからトレーナーへ。競馬の醍醐味(だいごみ)、面白さを追究する旅は続く。=終わり=

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