【競輪選手養成所卒業記念レース決勝】在所1位の荒川達郎が卒記チャンプ
2023年03月03日 04:50
競輪
レースは「思いのほか皆の仕掛けが早かったので勝ちに徹した。届かないと思ったがギリギリ届いて良かった」。保田追走から浮島の捲りに切り替える冷静な運びからゴール前で差し切り優勝。「1着で終われて良かった」と喜びを語った。
荒川の夢は師匠(太田真一)と同じ「逃げてグランプリを勝てる選手」。それだけに決勝戦も「逃げて勝てたら」と内容には少し物足りない表情も見せた。師匠には「10カ月間、元気に頑張りました」と在所1位と卒業チャンプの恩返しもできた。今後は「関東を代表する先行選手」を目指す。勝負強さを備えたルーキーがデビューする。
《ガールズは松井優佳が完全制覇》
3連勝で決勝戦を迎えた松井は「今、踏んだ方がいいかな」と冷静に後続の動きを見極め、最終2角3番手から捲って真っ先にゴールを駆け抜けた。「最後はがむしゃらに踏んで踏み切れた」と全力を出し切り、昨年の畠山に続いてガールズ7人目の完全優勝の偉業を達成。「優勝を目標にしていたけど、まさか優勝と思っていなかったのでうれしい」と喜びを語った。
松井は「高校を卒業する時に自転車だけでなく、いろいろなことを学びたい」と大学進学を選択。大学時代にアマ歴を残してガールズ選手の道を志した。目標とする選手は古性優作。「岸和田で練習させてもらった時に“どうしたら速く走れるか”とか私にも教えていただいた。古性さんは強くて優しい」。身近に最強の選手がいるのは心強い。
「自分は自信がないタイプなので練習して自信を持てるように。将来はグレードレースで活躍できるように」。“ガールズの古性”を目指して練習に励む。