【スプリングS】ベラジオオペラ デビューから無傷の3連勝で皐月賞に名乗り

2023年03月20日 05:24

競馬

【スプリングS】ベラジオオペラ デビューから無傷の3連勝で皐月賞に名乗り
<スプリングS>レースを制したベラジオオペラ(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 皐月賞トライアル「第72回スプリングS」が19日、中山競馬場で行われ、2番人気ベラジオオペラが快勝。デビューから無傷3連勝で本番に名乗りを上げた。2着ホウオウビスケッツ、3着メタルスピードまでが皐月賞(4月16日、中山)の優先出走権を獲得した。
 混沌(こんとん)とする牡馬クラシック戦線に、新たな無敗の新星が誕生した。好スタートを決めたベラジオオペラ。デビュー2連勝は先行策だが、鞍上の横山武に迷いはなかった。「賢い馬。前に行かなくても競馬はできる」。外枠勢にあっさり好位を譲って中団を確保。3角から外を回って進出し、直線は堂々と馬場の中央へ。最速タイ3F35秒7の決め手で、離れた内で抵抗するホウオウビスケッツを突き放した。

 「前走(セントポーリア賞1着)に乗って、この子の武器は把握していた。きょうは馬の能力を殺さないように乗った。凄くいい競馬ができたと思う」。横山武は会心の騎乗に満足顔。上村厩舎の管理馬で、騎手別最多となる12勝目。しかも同厩舎の重賞初勝利。「上村先生からは、いつもいい馬の依頼をいただいている。初重賞Vということで、少しでも貢献できてよかった」と声を弾ませた。

 19年開業で今年が5年目の上村師は、31回目の重賞挑戦で初タイトル。「もう一歩まで来て(2着4回)なかなか取れなかった。この馬で何とかと思っていたので、本当にうれしい」。喜びをかみしめながら続けた。「重馬場でどうかと思っていたが強い競馬だった。行く馬を行かせて、タイミング良く(外に)出してスパート。完璧な騎乗だったが、まだ緩さを残す中で、それに応えた馬も能力は高い。奥が深い馬です」

 人馬を称えた指揮官だが悩みもある。殊勲の横山武は本番では京成杯Vソールオリエンスに騎乗予定。「次乗ってもらえないのが最大の心配。これから鞍上を探しますが頭が痛いです」と本音を漏らした。それでも3戦無敗で堂々とクラシックへ。「重馬場でも脚を使えたが、良ならもっと切れる。できれば本番は良馬場で。楽しみです」と力を込めた。1カ月後、新緑の中山で再び凱歌(がいか)を奏でるか。新コンビの行方も含め目が離せない。 

 ベラジオオペラ 父ロードカナロア 母エアルーティーン(母の父ハービンジャー)20年4月7日生まれ 牡3歳 栗東・上村厩舎所属 馬主・林田祥来氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績3戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7302万3000円 馬名は冠名+歌劇の意味。

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