【平和島・SGボートレースクラシック】土屋 SG初制覇!レーサー一家の新ヒーロー「やったぞ」

2023年03月22日 05:00

ボートレース

【平和島・SGボートレースクラシック】土屋 SG初制覇!レーサー一家の新ヒーロー「やったぞ」
優勝しペッパーミルポーズの土屋(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 ボートレース平和島のSG「第58回ボートレースクラシック」は21日、最終日12Rで優勝戦が行われ、1号艇の土屋智則(38=群馬)が逃げ切って優勝した。2回目のSG優出で待望のSG初制覇を達成した。2着は篠崎元志、3着は茅原悠紀。なお、12Rで返還がなかったため篠崎のBOATRACE振興会会長賞メダル獲得数が24個に達し、史上12人目のゴールデンレーサー賞に輝いた。
 スタンドを埋め尽くした大観衆が見守る中、両手で手を振った。新型コロナウイルスの影響で3年前の当地クラシックは無観客開催だったが、今回は入場制限が撤廃。土屋は「こんな大観衆の中で走ることができてうれしかった」。ピットに帰投すると、群馬支部の仲間たちから祝福され、侍ジャパンでおなじみのペッパーミルパフォーマンスも飛び出した。

 勝負の1M。篠崎の攻めを受け止めイン先マイ。徐々にリードを広げ、勝利をつかんだ。準優勝戦のスタートは自重してコンマ11。「行こうと思えば行ける。行くか、行かないかは気合のみ」と話していたが、ファイナルは圧巻のコンマ08。トップスタートだった。

 評判の65号機とのコンビ。オープニングカードを制し、初日連勝で勢い。「今思うと目立ち過ぎ(苦笑い)。初日が終わって優勝を意識した。予選道中はだいぶプレッシャーを感じた」。大混戦の予選をトップ通過し、準優、そしてファイナルを締めくくった。

 父と義兄はオートレーサー、姉はボートレーサーの公営競技一家。「お父さんは亡くなっているのでまずはお母さん。今まで育ててくれたので“やったぞ”と報告できればうれしい」。同期でエンターテイナー西山貴浩や池永太、山口達也ら97期を中心とした「サスピシャスパーソン(くせ者軍団)」の一員として頭角を現し、G1・2V。同期の中で初のSGタイトルホルダーとなった。

 優勝賞金3900万円に加え、自身初出場となる次回SGオールスター(5月23~28日、芦屋)の出場権を獲得して「一生出ることができないと思っていたオールスターに出られる。ファン投票の結果、西山君は毎年出られるだろうけどそんなタイプではないので」とニヤリ。「SGを獲ったということで、それにふさわしいように一走一走走っていきたい」。昨年は女子レーサー遠藤エミをはじめ、4人のSGウイナーが誕生したが、新たなヒーローが生まれた。

 【次走】優勝した土屋智則は28日からの蒲郡一般戦で長田頼宗、池永太、山口達也、山田康二、黒野元基らと優勝を争う。羽野直也、池田浩二、篠崎元志、石野貴之は26日からの大村G1海の王者決定戦で松井繁、原田幸哉、瓜生正義、毒島誠、馬場貴也ら強豪が相手。茅原悠紀は25日からの三国G1北陸艇王決戦で峰竜太、西山貴浩、桐生順平、守屋美穂、遠藤エミらと相まみえる。

 ◇土屋 智則(つちや・とものり)1985年(昭60)2月6日生まれ、群馬県伊勢崎市出身の38歳。群馬支部所属の97期生として05年11月に桐生でデビューし、初戦で1着。09年1月とこなめで初V。G1は17年江戸川周年など2Vを挙げている。父は元オートレーサーの土屋栄三さん、姉はボートーレーサーの土屋千明。主な同期は西山貴浩、山口達也、池永太。1メートル64。血液型B。

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