【名古屋競輪開場74周年記念G3「金鯱賞争奪戦」決勝】拳矢捲って2度目G3制覇
2023年07月31日 04:45
競輪
「並走になって無理やり踏んだ感じ。当てられても飛ばない位置にはいた。余裕はあった」と冷静な組み立てが光った。5月日本選手権でタイトルホルダーになってから、隙のない組み立てに磨きがかかって、勝負強さも洗練されている。
「両親にいいプレゼントができた」。開催中の27日は母、29日は父の誕生日だった。最高の結果を残し、うれしい親孝行となった。加えて名古屋競輪は来年1月までバンク改修を行い、今開催が今年最終戦。「改修前に結果を残せたのは良かった」と中部地区のエースとして結果を残し安堵(あんど)の表情を浮かべた。
最高のリズムで迎える次走はオールスター(西武園、8月15~20日)。「目標はグランプリ。一年の集大成なので」と見据える先はあくまで年末の大一番。勢いに乗るエースが、G1でも縦横無尽の走りで躍動する。(栗林幸太郎)
◇山口 拳矢(やまぐち・けんや)1996年(平8)1月26日生まれ、岐阜県出身の27歳。117期。5月日本選手権でG1初優勝。通算成績は248走123勝。父は幸二氏(62期=引退)、兄は聖矢(115期)。1メートル66、70キロ。血液型A。