【札幌記念】ウインマリリン 1年ぶりタッグの松岡が導く
2023年08月15日 05:30
競馬
松岡といえば誰もが認めるウインの主戦だが、「いつクビになるか分からない。僕は必死」という。今夏も当週を含めれば3週連続で追い切りに乗る。「叩き良化型だが、休み明けの立ち上げとしては昨年よりいい。背中の緩さが気にならない。調整過程は去年つかめているし、使った後の上積みも見ている」。絶妙な加減でパートナーを仕上げている。
昨年の札幌記念はマリリンだけでなく、1着ジャックドールが大阪杯、2着パンサラッサがサウジCと、上位勢がそろって、のちにG1を制した。思い返せば、2年前の1着ソダシ、2着ラヴズオンリーユーも北の大地での充電と躍動をへて、大きく飛躍した。鞍上は「今年も秋に向けていいスタートを切られれば」と意気込む。
ドバイシーマクラシック(6着)以来の帰国初戦。矢嶋技術調教師は「北海道の水がおいしいのか、草がおいしいのか、よく食べている。去年と同じぐらいの体重になりそう」と現況を伝える。肘腫(ちゅうしゅ)も今は問題なく、乗り込みは十分。「舞台設定はいい。あの子は自在性があるし、先行して粘る形を持っているので。まだまだやれるということを証明してもらいたい」と締めくくった。実りの秋を見据え、今年もマリリンはG1級メンバーが顔をそろえたスーパーG2から始動する。(札幌取材班)