【北海道こぼれ話】荻野琢真も「めちゃめちゃいい」ウールデュボヌール、須貝厩舎の3週連続新馬戦Vに期待
2023年08月15日 16:45
競馬
荻野琢に取材すると「いろいろな馬に乗れるのは、自分の引き出しが増えますし、いい馬の背中を知れる機会でもありますしね」と前向きに語った上で「やっぱり競馬で乗るのが一番ですよ。これが(レースでの)騎乗馬につながった時に結果を出せるように」と続けた。ハキハキ答えてくれる姿勢は取材していても気持ちがいい。純粋に応援したくなる。
取材を進める中で話題に上がったのが、今週20日の札幌5R(芝2000メートル)に川田とのコンビでデビュー予定のウールデュボヌール(牡=須貝、父キタサンブラック)だ。須貝厩舎の3週連続新馬戦Vの期待がかかる。先々週のガイアメンテ、先週のレアリゼアンレーヴにも戦前に稽古をつけていた荻野琢が「めちゃめちゃいいと思います」ときっぱり。2週連続で追い切りにまたがり「先週(9日)はそれまでと比べてグンと良くなりました。雰囲気がいいですし、奥がありそうです」と絶賛した。
その話を聞いて厩舎地区へ。現在稽古をつけているのはガイアメンテを担当する山田助手だ。もともとは6月の阪神開催でのデビューを予定していたが「ジョッキー(川田)のジャッジもあってスライドという形になりました」。それ以降は放牧を挟んで先月中旬に函館入り。調教を進めるごとに良化をたどり「あれがいい期間になったようで、前進気勢が出てきて明らかに良くなっています」と笑みがこぼれた。当日の体重はおそらく470キロ後半とのこと。「ある程度自信を持って挑めます。ガイアメンテとはタイプが違いますけど、長くいい脚を使えそう」とVを意識していた。またも大物候補出現か。須貝厩舎は先週4勝の固め勝ち。この勢いに乗らない手はない。(坂田 高浩)