【峰竜太のアロハな気分】どこで区切りの100が来るんだろう…ダービーか地元・唐津で!
2023年09月27日 07:00
ボートレース
![【峰竜太のアロハな気分】どこで区切りの100が来るんだろう…ダービーか地元・唐津で!](/gamble/news/2023/09/27/jpeg/20230926s00053000560000p_view.webp)
びわこ一般戦、住之江G1を立て続けに優勝。通算優勝回数を99に伸ばした。直後の桐生G1も途中まで得点率1位の快走だったが、4日目の転覆でランクダウン。それでも優勝戦に勝ち進んで好調をキープしている。転覆でのケガもなさそうでひと安心だ。
「ケガは大丈夫。絶好調期に入ってます。エンジンの引きがいいし、ターンの切れが良くてスタートも早い。結果を出すために必要な条件がそろっている。昔の強かった頃の感じになってる。他の選手からもいろいろと声をかけてもらって、“強いと思われてるんだな”という実感がありますね」
地元G1や復帰するSGを前に、強い峰竜太が戻ってきた。このような絶好調期は長続きするものなのか?
「以前は途切れなかったですね。しばらくは。自分の選択肢として努力を怠ることがないので、落ちていく要因としては年齢による衰えかフライングしかない。フライングは思った以上のダメージがある。スタートの踏み込みが甘くなったりするとターンの切れとかにも関わってくるので。それにしても、成績がいいっていうのは心身的にも凄くいいこと。なにごともうまくいく感じがありますね」
住之江G1優勝時はゴールの瞬間と、ゴール後のバックストレッチでもガッツポーズを繰り返した。住之江では2年前のグランプリ優勝戦で峰が引き起こした事故で峰を含む4艇が完走できず、3連勝式の舟券が不成立に。当該レースの売り上げ42億円のうち41億円が返還される事態になった。その後の住之江では2度走って2度とも優勝になった。
「やっぱりうれしかったです。迷惑をかけてしまったことはずっと頭にあるし、僕たちは売り上げで返していくしかない。その思いがあるから、少しでも貢献できたかな、と思う。あとはアウェーの中で地元の人たちとかを倒す方が好き。大阪支部が最強支部だと思っているし、こういうところで勝つことが凄く価値があると思っているので気合が凄く入っていた。優勝しようと思って行って優勝できることはなかなかないけど、それを乗り越えて最高の結果を出すことができた。気持ちの方が上回れた優勝でした」
地元G1の前にはいいリフレッシュもできたようだ。
「いろいろな支部の選手が集まったキャンプに行く機会があったんです。西山(貴浩)とかもいて、基本はバカ話、時々まじめな話で盛り上がりましたね。僕ってあまり人に悩みを言わないんだけど、他支部の先輩に話を聞いてもらう機会があって。孤独の戦いが長かったというか、孤独に感じている部分があったんだけど、“そんな孤独じゃないよ”って教えてもらえて凄くうれしかった。キャンプに参加して良かったですね」
公私ともに絶好調モードに突入している様子。あと1回に迫った通算100Vを達成する日も近いだろう。
「どこで区切りの100(V)が来るんだろう。(来月のSG)ダービーでできたらドラマチックだな。どうせならそこでやりたいなと思いますね。それか地元の唐津で」
出走中の地元G1で成し遂げられるか、それとも1年10カ月ぶりに復帰するSGダービーでドラマチックに達成するか。いずれにしても今月の走りからも目が離せない。
◇峰 竜太(みね・りゅうた)1985年(昭60)3月30日生まれ、佐賀県唐津市出身の38歳。唐津西高校時代はヨット部に所属し、インターハイ、国体、世界選手権に出場。ボートレーサーとしては佐賀支部の95期生として04年11月にプロデビュー。18、20年のグランプリを含む最高峰のグレードレースSGを5度優勝。今年は8度のVで通算では99回のV(9月27日現在)。生涯獲得賞金は15億円を超える。1メートル71、血液型B。
【読者からの質問コーナー】
――峰選手のお弟子さんも大成長中ですが、峰選手から見て、SG優勝戦でお弟子さんとのワンツーの可能性はありますか?
「僕は1着の可能性はありますけど、弟子が2着はどうかな。ヤマコウ(山田康二)とか流れが来れば可能性はあるかもしれないけど、運がなければまだ早いんじゃないかな。今はまだ自分に比べて足りない部分が多い。経験値とかだったり。運さえあれば、A1だったら誰にでもチャンスがあるのがボートレース。そのチャンスが来た時に獲れる技術はあると思う」
――アロハポーズがほとんど左手でやっているようなんですが、なにか理由があるんですか?
「僕、右手の中指がケガで曲がらなくて。隠してるわけじゃないけどカッコ悪くて(笑い)。じゃんけんも左でやります!ちなみにケガの理由は、小学校2年の時に家の庭でマムシにかまれて、骨が毒で溶けてからずっと曲がりません!」
――そんな理由があったとは…。レースには支障がないですか?(編集部追加質問)
「ハンドルを軽くしないと(ハンドルを)切れませんね」