50周年的場の一流の条件とは

2023年10月13日 05:00

競馬

50周年的場の一流の条件とは
特注のボードを手に笑顔を見せる的場文男 Photo By スポニチ
 【地方からの風】16日に初騎乗から50周年を迎える的場文男(67=大井)への感謝状贈呈式が12日、東京都港区にあるNAR事務所で行われた。
 「親父が馬車を引いていたので、生まれた時から馬がいた。馬が好きで、騎手になるのが夢だった」。憧れが現実になって半世紀。薄グレーのスーツ姿で登場した的場は「本当に50年間もよく乗れたと思う。応援のおかげでここまで来られた」と感謝した。「乗れる間は乗りたいと思っている」。新たな一歩へ向け、決意を語った。

 歴代最多7419個の白星を積み上げてきた、言わずと知れた地方競馬界のレジェンド。重賞は154勝。ただ、地元最高峰タイトル・東京ダービーの栄光はつかめずにいる。そのことを取材陣に質問されると「2着10回も珍しいと思うので…。この記録は破られないと思う」と苦笑いした。数々の悔しい記憶が呼び起こされただろう。それでも、ユーモアあふれる言葉で会場を笑わせた。

 その後、一流への条件を問われると「優しい性格で人の気持ちが分かる人間。そうなれば馬の気持ちも分かってくるかもしれない」と答えた。主催した関係者に向け、何度も頭を下げていた的場。会見を盛り上げたコメントからも、優しい人柄がにじみ出ていた。まさに一流の姿。絶大な人気を誇るのも納得だ。今後もファンの声援に応えて数々の金字塔を打ち立ててくれるはずだ。

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