【菊花賞】ハーツコンチェルト元気満点!武井師納得の上昇カーブ「京都は初めてだけど…」
2023年10月19日 05:26
競馬
春は青葉賞2着をステップにダービーが首+鼻差の3着。世代トップクラスの力を示した。順調に夏を越し、今季初戦の前走・神戸新聞杯は1番人気5着。掲示板確保が精いっぱいだったがコースレコード決着、内が伸びた芝のコンディションで外を回って、この馬なりによく脚を使った。あの0秒1差は悲観する敗戦ではない。「前向きな気性に見えるけど騎乗していると冷静すぎるところがあるくらい。使って調子を上げるタイプだし、前走より上向いています」とひと叩きした効果を強調した。神戸新聞杯の前から栗東に滞在している効果もある。日々、傾斜がきつい逍遥(しょうよう)馬道を通って坂路へ。「アップダウンを利用し、美浦にいる時より負荷がかかっている。体に張りが出てきました」と付け加えた。
初の3000メートルにはいいイメージしかない。スタミナが豊富なハーツクライ産駒で普段の調教でも力むことがなく、いかにも長丁場が合うタイプだ。阪神から京都へのコース替わりも好材料。武井師は「小脚を使えるタイプではない。京都は初めてだけど坂の下りを利用し、勢いをつけられるのはプラス」と歓迎する。あと一歩のところまで迫りながら、勝利に手が届かなかったダービーから約5カ月。秋こそは――。その思いを胸にラスト1冠の舞台に立つ。