【天皇賞・秋】(2)エヒト たくましさ増す!森秀師「G1でいい着順になれるよう頑張りたい」
2023年10月27日 05:26
競馬
出走馬唯一の木曜追いは坂路。気合良くスピードを上げ、自らの意思でグイグイ駆け上がる。ほとばしる前進気勢。4F52秒7。ラスト1Fも12秒0でしっかりまとめて状態の良さをアピール。先立つ先週金曜には坂路4F50秒0の猛時計を叩き出しているのだ。容赦ない攻め姿勢。動きを確認した森秀師は淡々とした表情で言葉をつないだ。
「今朝はあまりやっていないが、ラストは伸びていたし、いい状態だと思います。間隔を空けて使っているので(夏場から連戦でも)大丈夫。これぐらいの距離も得意な馬なので」
アドバンテージがあるとすれば夏場から使われてきた強みに他ならない。時代に逆行する臨戦ではあるが、たくましさに磨きをかけた。夏場の小倉記念で重賞2勝目を挙げたように、叩き上げの強さを感じる。
「相手は相当強いですが自分のレースができれば。なかなかそうもいかないがG1でいい着順になれるよう頑張りたいですね」
指揮官が描くレースは積極策か。思い出すべきは昨年の七夕賞。早め進出からヒートオンビート以下に2馬身半差、完封した大胆な取り口。位置取りさえうまくいけば必ず沸かせる。繰り返す。少頭数は荒れる!!
《叩いて上積み》オールカマー11着から参戦するエヒトは2枠2番に決まった。清水亮助手は「もう少し外めを引いて道中、動いていける枠が理想だったが仕方ないです。しっかりスタートを決めて、小倉記念(前々走1着)のようにいいポジションを取りたい」と前を向く。キャリア29戦目でG1初挑戦。「前走は少し急仕上げなところがあったし位置取りも後ろすぎた。その後はここを目標に進めて状態はいい」と上積みを強調した。