【ボートレース若松開設71周年記念G1 全日本覇者決定戦】篠崎元志 7年ぶりGPへ勝負の11月

2023年10月29日 10:00

ボートレース

【ボートレース若松開設71周年記念G1 全日本覇者決定戦】篠崎元志 7年ぶりGPへ勝負の11月
福岡3場の中でも若松は好相性の篠崎元志 Photo By スポニチ
 さて、問題です。篠崎が最後にグランプリに出場したのは今から何年前?
 正解は7年前。7という数字をどう感じるか。長いか、短いか。篠崎の力量を思えば、長い年月だ。

 12年の年末から元志の時代が始まった。グランプリシリーズでSG初制覇。翌年はG1を2Vで、グランプリファイナルの景色も見た。15年のメモリアルではSG2回目の美酒。16年もG12Vでベスト18入りして、グランプリに欠かせない男となった。そこから快音が響かない。17年以降はG1制覇もごぶさた。どうした、元志。ただ、篠崎自身の歩みに狂いはなく、心の奥底にブレは全くない。

 「元々、調子がどうだとか思いません。良かったり悪かったりの中で、どれだけベストな状態でレースできるかが大事。今年も良かったり悪かったりだけど、悪いとは思っていません」

 鼓動は基本的に一定している。現在の力、状態でMAXのパフォーマンスを見せることに集中。もちろん結果は欲しい。ただ、レースに取り組む姿勢がブレては篠崎が篠崎でなくなる。乱暴に言えば、たまたまの7年間。たまったマグマを放出するかのように今年は円熟の輝きを放っている。

 「賞金ランクも久しぶりにいい位置なんで、グランプリに出たい気持ちは高ぶっています。頑張ろうと思う気持ちはより強いです」

 いつもとやることは同じとはいえ、年末を狙える位置にいることでちょっぴり眼光が鋭くなり、ほんの少し表情も引き締まる。湧き上がる闘志の量はいつもよりきっと多い。トップレーサーは冬が近づくとアドレナリンが脈打つもの。篠崎も例外ではない。激アツモードの11月。地元G1は賞金を稼ぐ絶好機でもある。

 「地元は3場あるけど、若松は初1着も初優勝も唯一G1を勝たせてもらっているので縁があると思っています。年末に向けて大事なG1なので頑張ります」

 初1着も初Vも選手にとって1、2を争う思い出深い出来事だ。両方とも若松でかなった。節目で女神が舞い降りる水面、それが元志の若松。7年ぶりのG1制覇を決めた時、久々にグランプリの扉が全開する。

 ◇篠崎 元志(しのざき・もとし)1986年(昭61)2月28日生まれ、福岡県出身の37歳。2005年5月に96期生として若松でデビューし、同年8月の若松で初1着。翌年6月の下関で初優出し、その翌年4月の若松で初優勝。G1は初優勝した2011年びわこ周年を含む7V。SGは初優勝した2012年住之江グランプリシリーズを含む2V。1メートル69、血液型A。

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