【エリザベス女王杯】ルージュエヴァイユ状態MAX!初タイトルへ黒岩師「いい動き」
2023年11月09日 05:26
競馬
以前より負荷が掛かる美浦新坂路をスムーズに加速。軽やかなフットワークで小気味よく登坂していく。最後まで馬なりだが、ラストはスパッと加速。外アインゲーブング(5歳3勝クラス)と併入、ラスト1Fは12秒1と切れた。師は「1週前にWコースでしっかりやっているし、秋はすでに実戦も経験している。しまいはゴール過ぎまで余力があったし、いい動きができています」と好感触だ。
全体の4F52秒0は、この日の美浦坂路で6位タイ。1週後のマイルCS出走に向けて負荷を掛けられた快速馬エエヤン(この日の最速時計)とはわずか0秒2差だ。先月14日の府中牝馬S(2着)から間隔は詰まっていたが、うまく体調を整えて直前で急上昇。ソフトな内容とは反比例する好時計に、その好調ぶりが伝わる。指揮官は「どうしても線が細く、動きの硬さがあるのはこの馬の課題ではあるが、そこを補いながら、一戦してどうにか状態を上げられた」と喜んだ。
昨年オークス(6着)以来のG1挑戦。11F以上の距離も当時以来、関西圏への遠征は初となる。不確定要素の多い条件となるが、師は「体形、走りのバランスからは1800~2000がベストだが、折り合いに不安がないので。右回りに関しては問題ないし、切れるというよりは長く脚を使えるのでコース形態も合っていると思う」と前を向く。初タイトルを強く意識できる仕上がりだ。