【エリザベス女王杯】ディヴィーナ先手!ゆったり流れてヨーイドン&逃げ馬不在
2023年11月11日 05:23
競馬
違いは過去10年のラップに表れている。別表のように京都開催の13~19年はテンの3Fが35秒を切る年は一度もなかったがスタンド改修工事の影響で阪神に替わるや20年が34秒9、21年が34秒1と傾向が一変。1000メートルの通過タイムを見ても、やはり阪神の方が前半ペースが流れている。さらに内回りを意識し後続が早めに動けば先行勢が苦しくなるのは当然。消耗戦でロングスパートが決まりやすい。
大まかに分ければ京都外回りはゆったり流れてヨーイドンの追い比べ。13~19年の勝ち馬の通過順を見ると中団からの差し切りが目立つ。それと同時に前残りがあるのも特徴の一つ。17~19年と3年連続で2着のクロコスミアが代表例だ。17年が道中2番手から、18年と19年はハナを切って、しぶとさを発揮した。
そこでディヴィーナを◎に推す。前走・府中牝馬Sを逃げ切って重賞初制覇。逃げ馬不在のここは再度すんなり先手を奪えそう。振り返れば昨夏の関屋記念13着後、目の外傷による休養を挟み、年明けに復帰してからの3戦は睦月S4着が休み明け、京都牝馬S10着は直線の不利、阪神牝馬S12着は大外枠に加えて不向きな展開と敗因がはっきりしている。それ以降は15番人気で4着に力走したヴィクトリアマイルを含め、4戦して一度も大崩れなし。厩舎の先輩でもある母ヴィルシーナ(13&14年ヴィクトリアマイル連覇)は12年このレース2着、ディヴィーナ自身も1勝クラスの頃とはいえ中京芝2200メートル(21月9月18日、金山特別)で2着があり、2F延長に対応する下地は整っている。仮に他馬がハナを切ったとしても好位や中団から脚を使えるタイプ。折り合いに進境がうかがえる今なら、この距離のG1でも好勝負になるとみた。