【チャンピオンズC】アイコンテーラー CW軽快6F79秒6!初騎乗モレイラ絶賛「パワーある」
2023年11月30日 05:30
競馬
引き揚げてきたモレイラに河内師が駆け寄ると、たくさんのレンズが向けられた。注目のツーショットがほどけ、モレイラが口を開く。「先導した馬にリズム良く外から併せる形。乗った感じに動きと、いいフィーリングでした。仕上がりに不安はない。いい状態でレースに向かえると思います」と笑顔で好ムードをにじませた。
1週前にもCWコースで6F80秒7と負荷をかけている。夏以降4走目となるが、疲れは見られない。河内師は「1週前も時計は速かったし、状態は凄くいいですね。馬を見てもムキムキしている方ではないけど、ジョッキーは“パワーがあるし、勝負できる”と言っていました」と前向きに語った。
3走前にダートへ転じてV。初戦から“一発回答”を見せた。続くシリウスSで2着。前走のJBCレディスCは道中で動くテリオスベルに呼応して、3コーナーから一緒にスパート。直線でグイグイと突き放した。4馬身差圧勝で初のビッグタイトル。ダートでは底を見せていない。
河内師は騎手時代に“牝馬の河内”の異名を取った。86年にメジロラモーヌで史上初めて当時の牝馬3冠を達成するなど牝馬でG1計11勝を挙げた名手だ。そんな河内師の元に現れた上がり馬。調教師としてのJRA・G1初制覇も牝馬で達成といくか。「左回りの方がいいですし、この馬の力を信じていきたいです」と締めくくった。
マイルCSは紅一点のナミュールが制した。先週のジャパンCは2、3着が牝馬だった。牝馬に勢い。ダートでも負けないわよ。期待が膨らむ名手との化学反応。屈強な牡馬に臆することなく、スマートに決める。
≪ドゥラメンテ産駒は当舞台連対率首位≫アイコンテーラーの父ドゥラメンテ産駒は3冠牝馬リバティアイランドや菊花賞馬ドゥレッツァなど今年JRA・G15勝と勢い。産駒が中京ダート1800メートルを使い始めた20年9月以降、50走以上した種牡馬の中では連対率25.3%とトップ。複勝率ベースでも41.8%と良績を誇る。この舞台との相性は抜群だ。父の父キングカメハメハは産駒が近3年で2勝。15年サンビスタ以来の牝馬Vへ、追い風が吹く。