【朝日杯FS】伏兵ミルテンベルク!内枠先行で波乱の使者
2023年12月16日 05:23
競馬
そのまま直線に入っての追い比べ。ならば、外々を回る馬より経済コースを立ち回る馬が優勢。過去のデータも後押しする。中山から阪神に舞台が移った14年以降、枠番別成績は1~4枠が【6・5・5・54】に対して、5~8枠は【3・4・4・66】で内有利。中でも1枠は最多4勝を挙げ、昨年は1枠2番ドルチェモアが勝った。枠順発表前の本命候補は関東馬シュトラウスだったが16年1着サトノアレス以降、馬券圏内から遠ざかっている8枠。強さは本物だが道中の距離ロスが最後の伸びに影響すると判断し、評価を落とした。
本命は昨年覇者と同じ1枠2番に入ったミルテンベルク。折り合いに課題があるだけに壁をつくって運べる内枠は絶好。これまでのレースを振り返っても、二の脚の速さが抜群でマイルなら無理に出さなくても好位を確保できる。後は折り合いに専念して、グッと我慢するだけ。スムーズなら1F延長はこなせるとみた。
キャリア3戦の上がり3Fは新馬戦(1着)が35秒1、小倉2歳S(2着)が34秒6、京王杯2歳S(5着)は34秒1。前走は決め手比べで完敗だったが当レースにおいてキレッキレの脚は必要ない。14年以降、勝ち馬の上がり3Fは35秒台が3回。19年サリオスは35秒4、昨年のドルチェモアは35秒8だった。近年の傾向としては先行してしぶとく脚を使える馬が強い。加えて、今日の阪神競馬場は雨模様で上がりを要する馬場が出来上がる可能性も十分。この馬の出番。前走の敗戦と距離不安から人気も手ごろ。勝負する価値は十分ある。