<ヤンググランプリ>未来のスター候補は負け知らずでS級までやってきた。中野慎詞は現制度で新記録となるデビュー30連勝。ノンストップでS級上位へと駆け上がったが、今年はG1戦線で不完全燃焼に終わった。「競輪をもっともっと勉強しないといけないと思った一年」と話し「全く評価できない」と反省の言葉を並べた。
一方で自転車競技では来年に迫ったパリ五輪へ向けて手応えをつかんだ。「自分の長所を生かせば戦える位置にいる。オリンピックでメダルを獲ることを意識していきたい」と抱負を語る。世界の舞台で輝くためには二足のわらじを履く競輪でこれ以上、情けない走りはできない。「このまま終わるわけにはいかない」と不退転の覚悟を語った。
「脚自体は悪くない。自信を持って走りたい」と中野。連勝を重ねて衝撃を与えた驚愕(きょうがく)のスピードを立川の地で再び発揮だ。