【23年JRA10大ニュース 】
パンサラッサが歴史の扉をこじ開けた。2月、世界一の超高額賞金レース「サウジC」で日本馬初勝利。1着賞金1000万ドル(当時のレートで約13億円)をものにした。昨年のドバイターフ同着V、天皇賞・秋2着などの戦績が示す通り、芝の実績馬。ダート経験はそれまで20年師走S11着の1回だけで、矢作マジックと称される用兵がはまった。絶好のスタートを決め、直線でも持ち味のしぶとさを発揮して逃げ切った。
同馬は次走のドバイワールドC10着後に右前繋靱帯(けいじんたい)炎を発症。復帰戦となったジャパンC12着を最後に種牡馬入り。国内、そして世界を驚かせた希代の逃げ馬は次のステージでその個性を伝えていく。
他にも3月のドバイワールドCはウシュバテソーロが制覇。11月の米BCクラシックでもデルマソトガケが2着好走とダート部門での世界進出が目立った。