【立川競輪　KEIRINグランプリ2023】井上「深谷、最高の流れも」吉岡「新山“スタイル”貫いた」

2023年12月31日 03:32

競輪

　【“鬼脚”井上茂徳　“F1”吉岡稔真　最強ライントーク】

　井上　松浦、優勝おめでとう。満足いく競走がなかなかできなかった一年の最後に、さすがの集中力を見せてくれた。

　吉岡　苦しんだ一年で、直前も別府記念の落車があり、体調を崩した中でのグランプリ制覇。本当におめでとうと言いたい。

　井上　近畿の前を予想したので、北日本が前受けだったのは意外だった。

　吉岡　新山が2周先行を、この大舞台でも貫き通した。脇本に出られはしたが、いいレースをしたと思う。早い段階から巻き返した脇本もいい走りだった。

　井上　新山が合わせ切ったように見えたが、トップスピードからの、もうひと伸びが足りなかったかな。

　吉岡　古性が有利かなと思ったが、単騎の深谷が好スピードで捲ってきた。

　井上　深谷は初手で北日本の後ろを取れたのが大きかった。最高の流れをつくったが…。勝った松浦は清水の踏み上げた惰性を借りて、脚を使うことなく深谷に切り替えられた。

　吉岡　清水を迎え入れるか微妙なタイミングだったけど、グランプリは一度のチャンスを逃せない。松浦の獲りたい気持ちが表れていましたね。

　井上　松浦はペダリングや体の使い方に無駄がなかった。力みなくスムーズに車が出ていた。

　吉岡　来年は太田海也だったり、犬伏湧也だったり、松浦が中四国の若手を育てていく年になるだろう。

　井上　グランプリチャンピオンにふさわしい走りを見せてくれるはずだ。期待して見守りたい。