【日経新春杯】ブローザホーン 雪辱の重賞初制覇 引退間近の中野師が5年ぶりタイトル

2024年01月15日 05:30

競馬

【日経新春杯】ブローザホーン 雪辱の重賞初制覇 引退間近の中野師が5年ぶりタイトル
<日経新春杯>勝利したブローザホーン(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 「第71回日経新春杯」が14日、京都競馬場で行われた。1番人気ブローザホーンが明け4歳世代に貫禄の違いを見せつけて待望の重賞初制覇。競走中止に終わった同舞台の前走・京都大賞典の苦い思い出を払拭した。今春に定年引退を迎える中野栄治師(70)は5年ぶりのJRA重賞制覇となった。
 イクイノックス、ドウデュースなど強い5歳世代のブローザホーンが明け4歳世代を完封。道中8番手から直線は大外へ。メンバー最速の上がり3F35秒8の末脚を繰り出し、重賞初Vのゴールへ飛び込んだ。4年連続の重賞9勝目となった関東のホープ・菅原明は「中野先生が2月いっぱいで定年を迎えられ、最後の重賞になるかもしれないので勝てて良かったです」とうっすらと涙を浮かべながら喜びを口にした。

 中野師は19年函館スプリントS(カイザーメランジェ)以来の重賞8勝目。師は電話取材に「ハーツコンチェルトを目標にせこく乗ることなく馬の力を信じて自信を持って乗ってこいと話した。ペースは速かったけど、(道中は)動かなかったのが良かったと思う」と鞍上の好騎乗を称えた。

 同じ舞台で昨秋のリベンジをきっちりと果たした。前走・京都大賞典は最後の直線で競走を中止。レース後に心房細動が判明した。その後は放牧に出され、しっかりとケア。帰厩後は有馬記念に向けて調整が進められていたが出走がかなわず、目標を切り替えた。師は「有馬記念に(賞金不足で)使えなかったのが結果的に良かった」とした上で「小さいけど全身がバネでまだまだ良くなりそう」と今後の伸びしろを強調した。

 母オートクレールも師が管理したゆかりの血統。騎手としてアイネスフウジンで90年ダービーを制し、調教師としてもトロットスターでG12勝を挙げた師のホースマン人生も残りわずか。「最後に大きいところを勝つべき馬が勝ってくれて本当にうれしいね。(今後は)オーナーと相談して決めるけどG1でいいところに行ける馬だと思うよ」と愛馬のさらなる飛躍に期待を寄せた。

 ブローザホーン 父エピファネイア 母オートクレール(母の父デュランダル) 19年5月10日生まれ 牡5歳 美浦・中野厩舎所属 馬主・岡田牧雄氏 生産者・北海道新ひだか町の岡田スタツド 戦績18戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億5641万3000円 馬名の由来は「その角笛を吹け」。 

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