【峰竜太のアロハな気分】準Vに泣いた昨年末の悔しさは忘れない「もう一度、GPを獲るまで…」
2024年01月24日 07:00
ボートレース
23年の全日程が終了。3度目の優勝を狙ったグランプリは惜しくも準Vだった。
「獲れなかった。すげー悔しかった。一生懸命やったけど、それ以上に(優勝した)石野(貴之)さんの強さを感じた。自分の人生の中で、あと1回は獲らないといけないなぁって」
2年ぶりで、あの時(21年の妨害失格で大返還)以来のグランプリ。雰囲気はどう感じたのか。
「やっぱり高ぶるものがあった。独特の雰囲気、緊張感。開催中は“早く終わってほしい”だったけど、終わってみたら“また走りたいな”ってなりましたね」
峰選手をもってしてもいろいろな感情が渦巻く舞台。
「あぁいう刺激的なことがなかなかないですからね。走るだけでも成長させてくれる。レーサーになったからにはあの雰囲気を味わわないと。若手選手にはぜひ味わってほしいですね。最高峰の舞台を戦わないのはもったいない」
ひと言で表現すると、どんな言葉が適当なのか。
「高みって感じ。優勝するには運や能力も必要だけど、出走するだけでも大きく成長できると思う」
グランプリ後は少し時間があった。
「見に来てくれた妻が“ゆっくりしようよ”って言ってくれて。何もしない時間をつくりました。家族でどこかへ行ってもいいかなと思っていたけど」
奥さま流のねぎらいがあった。
「それくらい疲弊していたのかな。グランプリは悔しくて泣いちゃった。うれしくて泣くことはあると思っていたけど、悔しくて泣くとは思わなかった。上がってきたら弟子たちだけじゃなくて、まーくん(片岡雅裕)が無言で泣いててくれて、それで自分も泣いちゃいました」
片岡選手が23年の三国SGで勝った時、峰が泣きながら抱きつきに行った。今度は片岡選手が涙で迎えてくれた。
「はい(笑い)」
新年が始まり、3月には39歳になる。
「自分の感覚としては衰えというか、能力が下がっている。若いうちは伸びていくだけだし、昔は落ちることを考える必要はなかった。新しいことを取り入れるだけで良かったけど今は違う」
年齢によるものも出てきた。
「そうですね。そこは仕方ない。ただ、落ちていることに気付けているので他の部分でカバーしていけるようにやってます」
新年を迎えた。峰家の初詣は?
「10年以上、行ってない。縁起とか担がないし、ルーティンとかもないんで。何かするとしても、家族の健康を願うくらい」
自分のことについては願わないタイプ。
「そうですね。自分が苦しんで、自分の力で勝ち取りたい。神頼みで結果が出たら、神様のおかげになっちゃうじゃないですか」
24年の1走目は地元戦の1月2日、なんとフライングだった。
「今年はツイてないのかな。自分の中で運というのはいいのと悪いのが交互に来ると思ってる。これで悪いことを出し切れていたらいいんだけど。F持ちになったんで4月末までは我慢が続くかな」
そんな24年の目標。
「もう一度グランプリを獲るまで諦められない。諦めたくない。心の中ではオールスターのファン投票1位返り咲きですね。それにふさわしいレース、返り咲ける成績は残せたと思うので。あ、あと新しいウエアを作ったので。撮ってください!」