【きさらぎ賞】ジャスティンアース 上昇気流 厩舎の勢い、父の勢いに乗る
2024年01月30日 05:30
競馬
デビューから2走とも京都を使われ、前走は距離短縮で快勝した。道中は手応え十分に好位の外。直線入り口で先頭に躍り出て、そのまま押し切った。超スローペースながら、ラスト2Fのレースラップは11秒6→11秒4と優秀。「2走目でレース内容もガラッと変わりましたね。前走もスタートは出てくれましたし、内容も良かった。上位のメンバーもその後に勝ち上がっていますから」と振り返った。2着インファイター、4着ラビットアイは次走でV。上位のメンバーレベルは確かだった。
未勝利戦を勝って即、重賞挑戦は期待の表れだろう。同じ舞台を走れるのもいい。ここ2週は松山が騎乗してCWコースで併せ馬を消化。順調に本数を重ねている。「素質というかポテンシャルの高さで走っている感じ。まだ完成はしてないですね。バランスのいい馬で、走り方が上手です」と語った。能力は内包、ほぼ1勝馬の顔触れなら十分勝負になる。
血統の後押しもある。キズナ産駒は今年14勝、ロードカナロア産駒と首位で並ぶ。京都の芝では5勝とトップ。荒れ気味の芝とうまくマッチする。新馬戦は重馬場で上がり3F34秒3。少しタフな芝でもしまいの脚がブレないのは魅力だ。絶好調厩舎の風に乗せ、2週連続重賞Vを狙う。
≪松山と好相性≫杉山晴厩舎と松山のタッグは20年3冠牝馬デアリングタクトでスポットライトを浴びた。23年以降は【116615】で勝率29%、3着内率は61%と相思相愛ぶりは変わらない。今年も既に2勝を挙げている。松山は1月の京都開催で坂井(15勝)に次ぐ11勝、芝では武豊と並ぶトップの5勝をマーク。好調コンビから目が離せない。