【金鯱賞】プログノーシスが連覇 2強対決でドゥレッツァに5馬身差圧勝
2024年03月11日 05:29
競馬
川田は「あまりいい状態ではなく、返し馬でもやっぱりきついという状態でした。道中もストレスを感じる走りでしたが、4コーナーの出口から直線への雰囲気が本当に良かったので、もう大丈夫だなと思いました」と振り返る。完調手前でドゥレッツァを5馬身突き放す圧勝。重賞初制覇を飾った昨年以上のパフォーマンスで進化をアピールした。鞍上は「今日のこの状態でこれだけのパフォーマンスができるということに改めて驚きと自信を持ちました。彼の本来の状態に戻れば、今年はさらなる上の舞台で頂点が見えてくると思える内容でした」と相棒を称えた。
昨年以降は2000メートルにこだわったローテーション。金鯱賞、札幌記念と重賞2勝を挙げ、天皇賞・秋はイクイノックスの3着。前走・香港C(5着)は地元の強豪ロマンチックウォリアーに0秒1差に食らいついた。勢いある後輩菊花賞馬が相手でも得意の距離では譲れなかった。中内田師は「改めて能力があることを確認できたし、大きいところを獲らせてあげたい、手の届くところまできたなと感じました」と愛馬の成長ぶりに目を細めた。
今後は昨年2着に惜敗した香港G1クイーンエリザベス2世C(4月28日、シャティン)へ参戦する予定。川田が「疲れを取って無事に次に向かえれば」と話せば、中内田師も「強い馬はいるけど改めてチャレンジしたい」と気を引き締めた。悲願のG1制覇へ、進化を続けるディープインパクト産駒が三たび海を渡る。
プログノーシス 父ディープインパクト 母ヴェルダ(母の父オブザーヴァトリー)18年5月15日生まれ 牡6歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績13戦7勝(重賞3勝目) 総獲得賞金4億4928万1400円 馬名の由来は予知(ギリシャ語)。