【フィリーズR】11番人気エトヴプレ 重賞初Vで桜切符 藤岡佑してやったり 伏兵でまた!

2024年03月11日 05:24

競馬

【フィリーズR】11番人気エトヴプレ 重賞初Vで桜切符 藤岡佑してやったり 伏兵でまた!
<阪神11R フィリーズレビュー>勝利したエトヴプレ(左)(撮影・亀井 直樹)  Photo By スポニチ
 阪神の桜花賞TR「第58回フィリーズレビュー」は11番人気エトヴプレが逃げ切って重賞初制覇。同レースの1~3着とアネモネS1、2着馬が桜花賞(4月7日、阪神)の優先出走権を獲得した。
 レースの主導権を奪って今週も桜切符にエスコート。藤岡佑騎乗のエトヴプレが最初の1F手前でハナに立つと、そのまま後続を寄せ付けず押し切った。11番人気での大金星。鞍上は「正直、逃げようとは思ってなかったです。ハイペースになりやすくて逃げ切りが少ないレース。みんな同じような考えで押し出される形で行ったんで、このペースなら粘れるなと思った」。

 前半3F通過は33秒8。決して遅い流れではなかったが、競り合うことなく逃げられたことが最後の粘りにつながった。これでコンビを組んで4戦3勝。鞍上は「少し慌てて追い出すと内にもたれるところがある。じっくり追い出せた分、最後まで止まらず伸びた」とパートナーの癖を知り尽くしたレース運びだった。

 藤岡佑は先週のチューリップ賞でも9番人気セキトバイーストで逃げて2着。再び伏兵で桜花賞の切符を獲得した。「状態も上がってきていたし、かなり自信はありました」と力を込める。マイルへの距離延長については「乗った感触は千四がぎりぎりかなと。その辺が課題になりますけど、楽しみな馬です」と期待を寄せる。父トゥーダーンホットは1400~1600メートルの欧州G13勝。血統的に対応できる下地はある。

 中京競馬場の検量室モニターで見守った藤岡師は「権利を取ったので、桜花賞に行かないといけないでしょうね。マイルをこなせるように頑張っていきたい」と気を引き締めた。馬名の由来は“準備はできましたか”というフェンシング用語。1カ月後の本番では満開の走りを見せつける。 

 エトヴプレ 父トゥーダーンホット 母ナフード(母の父クロドヴィル)21年3月31日生まれ 牝3歳 栗東・藤岡厩舎所属 馬主・H.H.シェイク・ハムダン氏 生産者・アイルランドのGodolphin 戦績6戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金8243万5000円 馬名の意味は「準備はできましたか(フェンシング用語)」。

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