【競輪 小野祐一記者コラム】ルーキーに“北井効果”あり バチバチの熱い走りで個性アピールを
2024年05月30日 05:30
競輪
![【競輪 小野祐一記者コラム】ルーキーに“北井効果”あり バチバチの熱い走りで個性アピールを](/gamble/news/2024/05/30/jpeg/20240529s00052000414000p_view.webp)
自転車競技のナショナルチームBに所属する23歳は自慢のスプリント力と冷静な判断力が光った。卒記チャンプは責任感も強く「ルーキーシリーズで僕ができることは1着を獲ること」。ファンが望む走りを理解している頼もしい新星だ。
女子(126期)は平塚と函館を連続で完全優勝した在所1位&卒記女王の仲沢春香(福井)。
脚力は抜きんでた存在。新人同士では勝負付けが済んだ印象さえ受けた。先輩レーサーとの対決が今から待ち遠しい。
今回生について日本競輪選手養成所の滝沢正光所長が平塚ルーキーシリーズのトークショーで興味深い裏話を明かした。競走訓練を実施する時期に偶然にも北井佑季(34=神奈川・119期)が来所。滝沢所長が講話をお願いすると「養成所時代は成績よりも内容で勝負しろ」と愛のあるメッセージを送ったという。
今をときめく“先行日本一”から送られた説得力ある言葉に候補生たちの心は突き動かされ、競走訓練は主導権争いが激化。“北井効果”で底上げにつながった。
ルーキーシリーズ第4戦は31日~6月2日の松山ナイター。個人的には新人らしいバチバチの先行争いがもっと見たい。名刺代わりの熱い走りでファンに個性をアピールしてほしい。
◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の40歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。自身の記者デビューは06年岸和田F2。緊張のあまり選手に声をかけられず悔しい思いをした。